2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

資本主義がだめになると民主主義もだめになる

2010年05月06日 | 民主主義の行くところ
ギリシャでは国の財政が破綻したので、国民に公務員の給与を減らすとか、年金を減らすとか、財政建て直しの協力をお願いしたのでした。

すると、国民はそんなことは、お前ら(政治家)の政治が下手なせいでこうなったんだからお前らが悪い、と言って協力なんか出来ないと言っています。

そうして、国民は銀行に火をつけたり、暴れたりしています。

国民が暴れると財政破綻は解決するのでしょうか?

民主主義というのは、民意が政治に反映されるシステムという風に思っていましたが、国民は財政が破綻するまでその政府を選挙で選んで政治を任せていたのです。

財政が破綻したら、それはお前らのせいだ、と言うのは民主主義ではないでしょう。



ギリシャの混乱をテレビのニュースで見ている日本人のわたくしたちです。

日本も財政赤字はとんでもない事になっています。

財政赤字を造ってきたのは自民党ですが、国民のわたくしたちも一緒です。

共産党を支持する日本人の人も民主主義のルールでは自民党の政治に任せなくてはいけないのですから一緒です。

民主党は事業仕分けなどして、無駄遣いを減らす作業をしています。

それを見た国民は、天下りの官僚が天下り先をなくされたりするのを見ていい気味だと思っていますが、でも、本当は年金を減らしたり、医療費を上げたり、消費税を上げたりしなくては間に合わない話なのです。

日本の国民は年金を減らすなんて言ったら、ギリシャの人たちと同じように暴れるのかもしれません。

民主主義では人権が守られて年金がもらえて、安い金額で医者にかかれます。

そして、民主主義では民意で政治をしているのです。

民意は自分に都合の良いものだけを認めるという方向にだけ向かっていないでしょうか?

日本が全体でよくなるように、国民の一人一人がちゃんと考えないと、ギリシャのようになってしまうでしょう。

民主主義の政治というのは、選挙に勝つために国民に「生活が良くなりますよ」というメッセージを流して政権をとって政治をしてきました。

資本主義がうまくいように、という、ほとんどそれだけで今まで来たのです。

お金があれば、国民も満足、みんなうまくいく。

今までは、そうやってうまくいっていたのですが、いつの間にか財政赤字が増えて不景気になり、仕事がなくなり、国民が貧乏になり始めています。

資本主義はうまくいかなくなってきました。

そんなときの民意は「政治が悪かったんだなんとかしろ、年金を減らすな」なのです。

民意は自分のことしか考えません。

資本主義の政治と言うのは、お金の配分をどう配るか、ということですが、景気が悪くなりお金が配れなくなったら、民衆の支持も離れていきます。

民主主義はお金があるときだけうまくいくシステムなのかもしれません。

ギリシャの話はちょっと先の日本の未来かもしれません。


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