2006-2015 ひねくれた日常

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中東はすごいことになっている

2011年02月21日 | 民主主義の行くところ
昨日はNHKスペシャルで、エジプトでのムバラク政権崩壊の詳しい事情をやっていた。

中東の国々ではすでに情報統制は厳しく行われていたけれど、最近急速に普及してきた、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアのすさまじい情報伝達力は、政府の情報をコントロールする力を超えてしまっていたようだ。

チュニジア政権の崩壊も、フェイスブックに流れた抗議の焼身自殺の動画があっという間に人々の間に伝わったことがきっかけだったという。

番組を見た限りでは、民主化を求める反政府運動の行方は民衆の勝利になりそうだ。




今まで知らなかったけど、中東の国々は石油が出るのに国民は貧しい暮らしを強いられていたのだ。

独裁国というのは、長く続くと必ず腐敗して、国家権力の側にいる人間は国民に対して何かにつけて賄賂を求めるようになり、既得権益にしがみつくようだ。

「独裁国というのはこういうもの」「独裁が長く続くとこうなる」という、人間の本質のようなもの、歴史的な理のようなものが見えると思う。

同じように「民主主義が長く続くとこうなる」という、本質のようなものもあるのではないだろうか?

今、世界には独裁が終わろうとしている国があるわけだけど、その国の人たちは民主主義を始める前に民主主義をまなぶことができる。

といっても、まだ民主主義が終わって何か違う政治体制になった国はないのだけど、でも、大体のことは分かると思う。




中東の国々が民主主義をどれだけわかっているか知らないけど、独裁者を追い出したあとに民主化を求めているわけで、共産主義を求めたりしないところが面白いと思う。

共産主義というのは共産党という独裁者のいる国という認識が一般的ということなんだろうか?

それとも共産主義国は終わったことがあるからはじめから論外とか。

そういえば、終わった共産主義国の終わり方は独裁国の終わり方と似ていた。

でも、中国はあんなに発展しているのだから、共産主義は上手にやればいいものなのかもしれないではないか。




そんなわけで今は、エジプトなどは無政府状態のあと、いろんな団体が政権を狙っているようだけど、国民の求めた綺麗な民主化が実現するのか分からない。

貧乏な状態からいきなり民主政治を起こすのは難しいのではないだろうか?

なにしろ政府が倒れて何かを異常に期待している不満でいっぱいになった民衆が自分の言いたいことだけ言うのだし、自分が大変で余裕がないと人の話は聞けないだろうから、そんなんでどうやって民主的状態になるのだろうと思う。

政府を倒した後どうなってしまうのか心配である。






次は中国だという話もある。

中国のことを考えてみたいと思う。

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