2006-2015 ひねくれた日常

資本主義の欲望にまみれた日常生活はとても楽しい。いつまで楽しく暮らせるのだろう?いつまでも楽しく暮らすために考えよう。

もみじマークが変わるのだって

2010年08月20日 | その他のこと
それで、近未来の変な極端な社会を妄想してしまった。





地上には保守党と改革党の2大政党が争う国があり、どちらの党も国民の民意をつかんで次の選挙に勝とうとしているのだ。

民意をつかむために、あちこちに情報を取り込むためのスパイロボットが動き回っていて、人々の話なんかを集めて本部に送るということをしている。

暑い日が続くある日のニュースで美人のアナウンサーがにこやかに言った。

来週から9月15日まで、期間限定ですが朝10時から夕方5時まで、スイートハニー社の自動販売機では無料で飲み物が提供されます。これは保守党の佐藤厚生労働大臣が国民の熱中症対策として急遽決めた措置です。

朝食のトーストをかじりながらニュースを見いていた早足進は思い出していた。

東京でも37度を超える猛暑が続いていた何日か前、営業の外回りで汗を流しながら「今日はもう4本目だぜ、飲み物代もバカにならないんだよ!!」と言って自動販売機を蹴ったのだった。

すると、隣でポケットから小銭を出していた引越し屋のにいちゃんも「そうすよね、5本以上買う日もありますよね。」と、口を尖らせて言った。

「夏はただにしろよな。国民が熱中症になってもいいのかよ!!」


「あれ、俺の願いかなったの?」としばし考えた。

そして早足は大声で「保守党やるよなぁー、国民のことかんがえてくれてるなぁー」と叫んだ。

そういえば、このところ政策がすごく細かくなった気がする。

このまえは、主婦が「もう掃除なんかやりたくないわ、就職できない若い人がたくさんいるんだから掃除に来てよ。」と言ったら、各新党が若い人の雇用対策として、各家庭に掃除に派遣されることになった、と言うニュースが流れた気がする。

スーパーで買い物をしていた主婦にレポーターがマイクを向けていた。

「いかがですか?掃除は楽になりましたか?」

「はい。おかげさまで気持ちに余裕が出来てお化粧と買い物に時間がかけられるようになりました。各新党を応援しようと思います。」

主婦は冷凍食品の売り場の前でにっこりと微笑んだ。


それから最近、年寄りの車につける「もみじマーク」という茶色の落ち葉みたいなマークが評判が悪いからって違うデザインに変わったって言っていた。

みんな、落ち葉とか枯れ葉とか言っていたやつだ。

もみじの形をしていないのに茶色いからもみじって感じがしなかったとは思う。

でも、せっかく普及したマークを変えたら余計めんどくさいんじゃないのかとも思う。

国民が望むからやったんだ、って言い訳にして、そのうち国民のつまんない愚痴みたいな事を理由にしてとんでもない変なことを実行されたりしたらたまんない。

ちょっといやな予感がする。

政府は国民の瑣末な不満や欲求にもすばやく対応するようになったと言う話をクローズアップ現代でやってほしいよ。

「国会議事堂の絨毯の色、派手よねぇー」とおばさんが言えば、数日後には絨毯の色は茶色に変わっている。

北の海の隣国との境界辺りに新しい海底火山が出来て、隣国との領有権争いが起きる、そのころ夜の飲み屋では、酔ったサラリーマンが「あんな出来損ないの海底火山なんかぶっとばしてしまえ。」ということで、自衛隊が爆弾をぼんぼん落としてぶっ飛ばしてしまった。

隣国からは激しい抗議を受けて、酔ったサラリーマンはさらに大声で叫んだのだった。

というバカな話だけど。 
 

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