浄願寺内にある
コノ禿げさんは、屋島の太三郎狸の弟分である。太三郎は、お大師様(
で、弟分なのであるが、なんと源平合戦の時に、戦を避けて高松市内に逃げてきたという、敵前逃亡というまずもって死刑確実の狸なのであった。案内板によると、――浄願寺に住み着いた彼は、贖罪のつもりだったのであろうか、
「近くの老夫婦の貧しい生活を救うため茶釜に化けて売られてゆきました。」
……
「茶釜は毎日磨かれるので、狸の頭は禿てしまい痛い痛いと泣きました。」
ほぼホラーみたいな展開です。狸というのは、カチカチ山といい、なにかサド的な……。一説によると、浄願寺のお坊さんが、あまり泣くのでお供えを三つあげたら泣き止んだのだそうです。だから、
「今泣いたんだれかいの 浄願寺の禿狸 おかざり三つでだぁまった こんな歌が残されています。」
教育者として、申し上げたい。コノハゲは絶対嘘泣きをしていたぞ。このタヌキがっ(メタファー)
境内社の皆さん?