★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

素人は比喩に手を出すべからず

2011-08-29 23:56:57 | 思想


今日、たまたまテレビをつけたら×主党の代表選挙が行われていた。ちょうど数時間後に当選する野×氏が最後の演説をしていた。自分は農家に生まれてなんとかから始まり、政治家は命がけだとか母ちゃんが教えてくれただのと、打ち首になった青年将校みたいなことを言ったあと、文学好きだった、とか言い出す。ここの顔なら谷崎かボルヘスだろ常識的に考えてっ、と思ったら、「司馬遼太郎、山本周五郎、藤沢周平」ときた。で政治には「夢、矜持、人情」が大事だと説き始める。私は、この三人を一緒くたに好きだという大人でまともなやつを見たことがないので、不安になってくる。松本清張と小松左京と西尾維新をあげてもらえたら支持したのに。(いい歳扱いたオタクだとバカにしてという意味であるが……)。だいたい、政治に「夢、矜持、人情」が必要であろうか?必要なのは「政治学」だろう。

アホらしくなってきたので、シャワーを浴びにいく。

帰ってきたら、まだやってた。なんか叫ぶような感じで……。そんなに叫べば馬鹿に見えるだろっ、やめてくれ。

大学から帰ると、番組はまだやっている。

ちょうど、×田氏が新代表挨拶をやっていた。いまは、政権運営は「雪の坂道で雪だるまを押し上げていく」ようなものだとかなんとか。おいっ、今は夏だろうはくち夢もいい加減にせえよ、だいたい、雪の坂道で雪だるまを押し上げていくのがそう簡単なことか、やったことあるのかよ。大変だぜ、ありゃ。あ、直径1センチぐらいのやつなら簡単です。「ノーサイドにしましょう。もう」。えっ、もう戦いは終了ですか?政治やめるの?民×党の内紛をやめるという意味だろうが、政治は内紛あってなんぼじゃろうが。挙党一致とか気持ち悪すぎるんだよ、共×党じゃあるまいし。「みんなで一緒に」とかやってるから、みんなで頭が悪くなっているのかわからないのか。

学校の先生でもよくいるんだが、比喩で話をまとめようとするやつ、「例えば」とか具体的な話をスルかと思ったら「喩え(例え)話」だったでござるやつ、こういう連中は、具体的な事が何も浮かんでいないので、比喩を持ち出しているだけである。つまり馬鹿なんです。比喩は文学者にまかせとけ、素人は手を出すな、といいたい。恥ずかしいわ。教育実習生も気をつけろ。くだらん比喩で教室をしらけさせるな。