食欲の秋とは言いますが...

食欲の秋とは言いますが...冬に備えて蓄えているのです。
ふと見れば、不意に発見しちゃいました！！

エゾリスかカケス(ミヤマカケス)が貯食をしたのでしょうね。
…叉にオニグルミが...ちょこん..と置いてありました。
なんだか、、合わせたかのように...
ピッタリと嵌(は)まっている感じが妙に面白いです。

貯食といえば、リスが地面に浅い穴を掘ってドングリを埋めておき、
冬になると掘り出して食べている...というイメージが強いですが、
実際には一部の鳥であってもする行動ですし、
木の叉や窪み、キツツキのあけた食痕などに置いたりもしています。

ヒグマやエゾシマリスは冬眠をして冬を越しますが、
特にヒグマは食欲の秋、冬眠をしないエゾシカでも食欲の秋で、、
この季節もたくさん食べて!、食べて!で皮下脂肪として蓄えていきます。
その一方で食料の少ない季節を冬眠をせずに過ごす小さな生物たちも、
このように毎日せっせと準備をしながら迎えようとしているのです。

なんだか他人事のような言葉で申し訳ないのですが、、
「どうか頑張ってくれ！」と言ってあげたいですね。

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ちょっくら

風は強いですが、良い天気になりました！

…ただ、強風のせいでしょうか？
なんだか今日はアパートの周りにエゾシカが多くて(朝はメスと子供で５頭)、
それも...風が当たらないような場所に避難しているようでもありました。
また、風の影響ではなくドングリなどの食料があって...かもしれませんが、
知床五湖の地上遊歩道には、朝の知床財団職員によるモニタリングで
電波発信機の装着された標識付きのヒグマが訪れていて、
その後も滞留しているようだ...との事で地上遊歩道が終日閉鎖になりました。
(明日は朝から通常運用の予定です。)

僕は仕事がお休みの妻と少しドライブをしてきました。
上の写真は「風が強いんだから、早く車に戻りなさい！」と
妻に言われながら、撮ったものです。。。
これだけ風景が綺麗ですから、、なかなか戻れませんよね。

明日も風がありそうです。

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森廻る

移ろいの美。
儚いからこそ、命は輝くのでしょう。

今日も、明日も、僕らは少しずつ老いていきます。
その一寸、一寸にどれだけの光を放てるでしょうか。
鋭くも、優しくも、強く強く、仄かに微かに。

巡っては秋。廻って秋。

今日も世界は美しいです。

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来る日の胎動

夜が明けたばかりの草原は冷え切っていて、鳥も草木も沈黙し、
群青の山々からオホーツク海へと流れる風には頬がピリリとします。

僕らが立ち止まってその空間に浸っていると、
静まりかえった大気を劈(つんざ)く鋭い一声...
オスジカのラッティングコールが遠くから空高くへ消えていきました。
そして緊張は解けて、また何事もなかったような静寂がひろがるばかり。

日没の仄暗い空。夜明けの仄暗い空。
どちらも同じ光と同じような色に思えますが、
こちら(朝)には...ふつふつ..と湧いてくる“温かさ”が取巻く空気にあり、
またこの身体の内側からも感じるのです。そんな“熱”の違いはきっとあります。
その感覚は他の生き物たちにもあるのか、野鳥が鳴き始め、エゾシカたちの姿も。

「寒く暗い夜は終わるから。」

耳元で、そんな言葉が聞こえてきそうです。

「もうすぐだよ。」と...

　

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はてさて、どこへ？

カイツブリの親子は何処へゆく。

最近の森でも夏鳥たちの姿をめっきり見なくなって、
ハシブトガラやヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、アカゲラといった
冬も知床で過ごすような野鳥たちの観察ばかりになってきました。
湖では知床五湖が凍り始めるまではいるつもりなのか、
キンクロハジロが湖面にのんびりと浮かんでいました。

このカイツブリは、もうすぐ南へと渡っていくことでしょうが、
今年も知床五湖散策の(僕にとっての)ちょっとしたアイドルであったので...
そう思うと寂しいですね。…来年もよろしくね！またおいでよ！

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木洩れ日の散策路

だんだんと海岸近くの森にも
黄葉・紅葉の波が下りてきたように思います。

すでに茶色く枯れてきている葉も目立ちますが、
フレペの滝への散策路や知床五湖でもシラカンバの黄色が
燦々と降りそそぐ陽光に照る色には爽やかさがあって素敵ですよ。

今日も天気が良いです。

さあ、森へ出かけましょうか！

　

午後の四湖にて。
時として、こんな素晴らしい風景もまっています！

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陽陽！ぱくぱく！

今日の午前中に散策した知床五湖は天気も良く、
暑すぎもせず、寒すぎもせずで...歩いていると、
清々しい森の空気に、とても心地よかったです。

黄葉・紅葉の知床連山に、日に日に色づいてきた森の木々、
また湖面に映る青空と白い雲も素敵でしたよ！

そんな遊歩道をゆっくりと進んでいく僕たちの傍らでは、
地面から倒木へ、そこから木に登って、また下りてと...
懸命に疾走していく小さな影。エゾリスは今日も忙しそうです…。

...ふ～～っと一息ついて、
湖を覗き込むと...ぱくぱく..ぱくぱく..と…、

　

数匹のフナが、哀れ湖面に落下してしまった昆虫を
その時は食べるわけでもなく、つついていました。。。
今日の陽気に水温も多少は温かくなっているのか、
久々に彼らも活発に動いていました。

元々は知床五湖に魚類は生息していなかったのですが、
この周辺に開拓で入植された方々によって一湖には
コイやニジマス、そしてフナの放流をしたという記録があるようです。
今ではフナだけが残っていて、二湖・三湖・四湖でも生息しています。

日溜りに...たくさんで集まって黒い影となって蠢(うごめ)いている姿は…
とくに若い女性のお客様には気味悪がられることもありますが、
逞しく、また新たな冬を越えていくことでしょう。

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静かな湖畔

目に映る色彩、羅臼岳に少しばかりの白い雪、踏みしめる落葉の匂い、
冷たい風のひやりとした肌触り、そして時折カケスの鳴き声。

この温度が好きです。この静けさが好きです。

こんな季節になりました。

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雪虫の舞う頃

　

　

「雪虫の舞う頃」という響きは、なんだか寂しいですね。
刹那に輝く晩秋の光は眩しすぎるくらいですが、
冬の沈黙が訪れる前の...言葉にならない切なさも森の空気に感じられます。
まだ、知床も晩秋と言うには早いですが、雪虫を見つけた瞬間に連想しました。

陽を浴びながら...ふわり..ふわりと舞う温かな雪を見ながら想います。

今日の暖かな陽気に誘われて...
彼らも次の住処へと移動しようと思ったのでしょうね。
午前の知床五湖でも午後に散策した原生林でも舞っていました。
その光景はうまく写真に撮れなかったのですが、それは素敵でしたよ。

　

人知れず?追いかけていたのですが、
夕方になってやっと僕のところにも舞い降りました。
とっても小さいですが印象深い昆虫なのです。

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どうぞご注意を！

草むらを...ずんずん..歩む黒い塊。
またヒグマの姿があります。

この写真は今日のものではないのですが、
最近この周辺に同じ個体と思われるヒグマが出没しています。
気がつくか...、気がつかないか...は別ですが、車の通りが多い場所だけに、
時間帯によっては渋滞になってしまう可能性もあります。
…この点に関しては、僕たちガイドも気をつけないといけないでしょう。
観察しようと、、気がついたら渋滞の一台になっているかもしれませんから。

カメラマンの方々も、どうぞ気をつけて下さい。
今日もかなりヒグマと近い距離から撮影をしている方がいらっしゃいました。
人間に無関心そうで、接近してはこないようでも、あちらも野生動物です。
どのような思考で、どのような行動にでるかは実際にはわからないのですから。

人間と野生動物。その距離感はしっかりと保ちましょう。

…そういえば、札幌の市街地にもヒグマが出没したと、
北海道のニュースでここ数日は連日のように流れていますね。

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たおやかでいて...淡い光

今日は一日...雨。
びしょ濡れになったレインウェアとザック等々...を
乾かしながらブログを書いている今です。

このような日の散策は、温かい日差しが恋しくなってしまいがちですが、、
雨の日には雨の日なりの光の美しさ、草木のざわめきと雨音の愉快さ、
ひっそりとした空気だからこそ強く意識させられる生き物たちの躍動が
あるように今日は思えました。

エゾリス、エゾシカ、ミヤマカケス、アカゲラ、ヒガラ、カシラダカ、
車での移動中にはヒグマを観察することも出来ました。
やはりどれも雨の中だからこそ感じられる、力強さだったり、懸命さだったり、
いつもとは違った何かがあるように思いました。

また、木々の葉が薄い陽光に淡く輝く姿は、
やがて散る紅葉に儚くも、どうしようもなく美しかったです。
この秋の冷たい雨に濡れながら、さらに艶やかに、
そして...たおやかに僕らの目に映るのでした。

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青い海と赤い果実♪

海岸線を運転していると、高台からオホーツク海を望む場所で
ぽつぽつと鮮やかな赤色が視界に入ってきました。

葉が落ちてしまう冬は別ですが、季節が変化していっても...
森の散策中にいつも目立つ存在であるホオノキです。
この季節は写真の赤褐色で“ごつい”実が見られますが、
長楕円形の大きな葉も、6月頃に咲く甘い芳香がある白くて大きな花も、
目立ちに目立って、ほぼ毎回のツアーでお客様に「これは何の木ですか？」
「これが朴葉味噌のホオノキですか？」と質問されます。

ドラゴンフルーツのような、赤いパイナップルのような、
皮をむいたら中身は甘そうなイメージがありますが、
人間が食べられるようなものではないです。
裂開すると、その隙間から種子を包んだ小さな赤い実が幾つもでてきて、
それを野鳥が食べて種を遠くへ運んでいきます。
…前に一度だけ齧(かじ)ってみましたが、僕には苦かったです。

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秋の陽に羅臼湖が綺羅綺羅と...

今日はお休みを頂いて、久しぶりに羅臼湖へ散策に向かいました。

黄葉・紅葉は葉が茶色くなってきた木々も多くなってきましたが、
ダケカンバやオガラバナ、ナナカマド、足元にゴゼンタチバナ等が
鮮やかに染まっている場所もあって、楽しませてもらいました。
羅臼湖周辺はピークが過ぎた感じがありますが、
登山道の入口付近はまだ綺麗に色づいていましたよ！

少し風がありましたが、天候は最高で青空が澄みきっていました。
この季節の太陽の温かさと冷えた空気には、夏が過ぎて冬に向かう...
“あの日を想う”ような、どこか郷愁にも似た感覚があります。

　

風に吹かれながら目を瞑れば、
穏やかな光に深まる秋の匂いがします。

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Chocolat！

午前中は...なかなか姿を見せてくれなかった羅臼岳の山頂付近でしたが、
夕方頃になってようやく雲がとれてきて、気がつけば素敵な色でした！

ここ数日の気温の低さに、標高の高い場所では雪が降って...
なんだか齧(かじ)ったら甘くてちょっとほろ苦い雰囲気に見えました。
(…きっと、僕のお腹がすいているからでしょうが。)

草原のシダが枯れてきて、チョコレート色。
森のトドマツと広葉樹の色合いが、抹茶風味。
ダケカンバの白い幹や枝は、ホワイトチョコレート。
その黄葉した葉は、爽やかな酸味のレモンピューレ。
ツタウルシやハウチワカエデの紅葉は、濃厚なラズベリーケーキ。

では、薄っすら雪をかぶった知床連山は何でしょう？

後から...撮った写真を眺めながら、
いろいろ想像してみるのも楽しいです。

昨日は積雪の為に、、
終日通行止めであった知床横断道路も今日の午前9時から開通になりました。
気温もようやく上がってきましたね。日差しがとっても心地良いです。

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ひえびえ。。。

今日も冷えていますね。
早朝ツアー時は知床連山の山頂部は雲で見えませんでしたが、
昨日よりも山の麓まで粉砂糖でも振ったように雪で白くなっていました。
「国道334号 知床横断道路」も積雪の為、午前5時30分から通行止めになりました。

ツアー時(午前6時頃)の気温が＋5.7℃、最低気温が午後6時34分に＋2.7℃。
この季節はずれの寒さは明日の朝まで続きそうです。

せめて風がなければ...と思うのですが、
フレペの滝も風で飛沫が舞い上げられるくらいの状況での
極寒?早朝ツアーになってしまいました。
ご参加のお客様、、大変お疲れ様でした。

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