ヒグマの活動も始まって。

しだいに春をむかえて、小さな花も咲き始め、
暖かく感じられる日もある最近の知床ですが、
今朝は雪も降って気温も0℃くらいの寒さ。
久々に冬用のウェアを着ての散策になりました。

すっかり4月の暖かさに慣れていた僕らなので
この雪と風、寒さにふるえてしまいますが...
断崖沿いの草原ではエゾシカたちは平気なもの。。。
穏やかな様子で下草を食べていました。
強いなぁ...と眺めていると、急にエゾシカの様子が変わって
数頭である一点を見つめて警戒を始めました。

まさか、この反応は！...と確信にも似た思いで、
見つめている方向を僕も探してみると、、ヒグマでした。



僕にとっては今シーズン初のヒグマの目撃、
それも3頭が仲良く寄り添いながら対岸の崖の上にいました。
それぞれの身体の大きさは同じくらいで、
母熊と、そろそろ親離れをひかえた子熊が2頭のようです。
しきりに地面を掘ったり、倒木をひっくり返したり、
昆虫など何らかの餌となるものがあるのかもしれません。

季節が巡っていく時期、草木や野生動物も変わっていきます。
冬眠からあけて活動を再開するヒグマも増えてくるでしょう。
国立公園内の道路脇や、一般開放もされている遊歩道であっても
出没をする可能性がこれからは増してきます。どうぞご注意下さい。
決して近づいたり、彼らを刺激するような行動はしないで下さいませ。
(冬眠あけだからという理由ではなく、生物の距離感のマナーとして。)

ただ、一方で...どこか春を感じる場面でもありました。

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