塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 「織」を極める 経錦丸帯_瑞松

2012-02-21 05:55:27 | ミュージアム巡り_2012
 「羅」と同じ紋織りで、さらに密度の高い「経錦」(たてにしき)
技法も古代織りのひとつ。北村武資さんは2000年に「経錦」を蘇
らせた功績により2回目の重要無形文化財(人間国宝)に認定され
ている。
 経錦の中でも、もっとも難しい大きな文様を織り上げ、なおかつ
艶やかな質感と多彩色を用い、整然とした構図を取り入れられた作
品が多い。中でも「経錦丸帯_瑞松」(1992年)も見事。

 次の写真は、織り技法「羅」が用いられた作品の「黄金地羅金丸
帯」(1996年)。西陣の錦織という伝統を基に織りの根源に立ち返り
ながら、斬新で個性ある技を織り込みながら美を探求する。そんな
技がヒシヒシと伝わってくる作品に魅せられた。
(TKKB工芸館:千代田区北の丸公園1-1)