塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 歌川国芳展 張交絵

2011-12-31 03:51:18 | ミュージアム巡り_2011
 江戸後期の歌川派の三大浮世絵師、広重、三代豊国、国芳の合
筆による張交絵「ふぐ・上利剣・芳流閣」(安政5年・1858)
がこれ。
 まず、大好きな広重の「ふぐ」は、ふくれあがったお腹を強調
するために下向きに描かれている構図はさすが。次が三代豊国の
描いた「上利剣」は、ハ仙のひとり鐘離権が描かれている。英一
蝶の名が記してある。
 そして左の縦長の絵が「芳流閣」。南総里見八犬伝の図で、鬼
瓦に乗る犬塚信乃に、これを捕らえんとする犬飼見八。あてなし
ぼかしのむら雲に満月の空に雁が渡る。凄い構図だ。

 もう1点が「五代目市川海老蔵」の口上図。
 なんとこの絵は、顔の部分が切り抜かれて直したものを、さら
に紙を貼り再び描かれたもの。画中には“本郷元町松五郎店虎次
郎“の墨書きがある。
(森アーツセンターギャラリー:港区六本木6-10-1・52F)

最新の画像もっと見る