塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 歌川国芳展 みかけハこハゐが~

2011-12-30 03:29:16 | ミュージアム巡り_2011
 葛飾北斎や一立斎広重(歌川&安藤)といった江戸時代後期の鬼
才画家を尊敬するが、もう一人凄い人がいた。その名は歌川国芳。
 国芳(1797~1861)は、幕末の江戸・日本橋に生まれ、斬
新な企画と奇想天外なアイデアで浮世絵の殻を破った鬼才絵師で、
多くの奇妙奇天烈な作品を生み出してきた。
 そんな国芳の作品展が六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラ
リーで開催されている。今回は前期(~2012年1月17日)の作
品展を眺めてきた。当日は平日でも入場者は多く、ジックリと観
賞できなかったものの、国芳の豊かな画想を学ぶことが出来た。
 その作品は、奇想天外で題材やジャンルも多岐にわたり、現在
のパロディ芸術として対照できる作品だった。
 私の中の国芳は、この「みかけハこハゐがとんだいい人だ」(弘
化4年・1847)頃の作が印象的だ。様々なポーズをした人を集め
て人相を描く国芳の真骨頂。しかし、発想は16世紀のイタリア人
画家のアルチンボルトが花や果実、動物などを組み合わせて人物
像を描いたものと同じだ。

 もう1点は、国芳の門弟・芳賀によって描かれた旅姿の国芳の
死絵(文久元年・1861)。旅のお供は弟子の一宝斎芳房。
(森アーツセンターギャラリー:港区六本木6-10-1・52F)

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