価値観と優先順位

前ブログ・フォーカス27「時空の先」

「きっかけ」心と器 3

2008年06月12日 | 前ブログ 心と器シリーズ

何故「心の病気」になるか、医学的にも未だ未解明なのなら、
「堂々と」私の仮説も書いちゃいます(笑)

「急増する心の病」心と器 1 

「カウンセリング」心と器 2



そもそも「うつ」とは大きく分けると2つ。

1・「過労うつ」 仕事もバリバリこなしていたが過労などの主に身体的要因からくるうつ

2・「社会不適応うつ」 人格未熟者がなると言われる今一番多い「心の病」


ココで私の言う「心の病」とは、
この 2 の「社会不適応うつ」を指していますが、個人的にこの呼び方が好きではないので、
私は「被害者意識的経験不足(器の小ささ)による思考の偏り」という勝手な呼び名で呼んでいます。

何故好きではないかと言うと、「社会不適応」という言葉が、極端に未熟な人間だから「そういう病」になると取られがちだからです。
(勿論、そういう側面があるのは間違いないのですが)

「社会自体に不適応」でなるのではなく、
本人の「器以上の心労」が大きく降りかかった時になるのであって、
そのストレス(心労)は「人それぞれ」だからです。

いじめによる不登校がきっかけで病になる人は、いじめにあってない人より未熟ですか?

男女の三角関係とかで酷く悩んで病になる人は、恋愛経験の数少ない人より未熟ですか?

課長に昇進した人は、主任止まりのオヤジより未熟ですか?


必ずしも「未熟」とは言えませんよね。


「社会不適応」ではなく、その人の「環境適応能力不足」です。

ですから私は、「被害者意識的経験不足(器の小ささ)による思考の偏り」と呼んでいます。



人によって心労が重なった直接要因の事柄は様々です。

ストレスレベルが 5 の事くらいでなる人も居れば、10 でなる人、20 でなる人,

20 を難なくこなす人でも 30 になったらどうなるか分かりません。

10 で病んでいる人から見れば、5 で病む人を「なんだそれ位で」と思うかも知れません。

しかし、20 や30 で病む人から見れば、10 で病む人もそう思われてるかも知れないですよね。

そして、5 で病んでる人の内容がAだとして、20 で病んでる人の内容がBだとすると、
Aの事柄を20 の人に移し変えると、Aは10 に感じるかも知れないし30 にも感じるかも知れない。

逆に 20 のBを 5 の人に移すと、3 とか2 とかに感じないかも知れないですよね。

心労レベルも様々だし、何で心労が重なるか、その内容自体も様々です。


だから、必ずしも人間的に未熟だから「心の病」になるのではないという事を、まずご理解下さい。


要は、レベルや内容に関わらず、

その人の「病になった心労」を発端として、本人のこれまでの環境適応能力の幅を超過してしまったという訳です。

それは、『現状の本人の「器」(考え方・思考傾向)では、それ以上のハードルは越えられないよ!』

という、本人の「心」へ訴えかけるメッセージなのだと考えています。


「それ以上をクリアするには、もっと基本を見直さないとダメですよ」と。

「今ある幸せに気付かずに今までやって来て、不満ばかりに目がいく貴方には、こうして気付いて貰わないといけません」とかね。


なんでもそうだと思います。

スポーツだってそうでしょう。

全く基本を知らない下手クソは、5 のレベルで頭打ちです。

全く基本を知らなくても、筋のいい人は20 位まではこなせるかも知れません。

しかし、5 であれ、20 であれ、

基本を疎かにしては、絶対に伸び悩みが来るのです、必ず。


「心の病」とは、「基本を大事にしろ!」「基本からやり直せ!」っていうメッセージだと考えています。

それは、とっても分かり易い、「心の病」という形で表面化した「気付くきっかけ」なんです。

言い換えれば、

もっと「生き易く」

もっと「有り難く」

もっと「楽しく」

人間界を上手く生きれる人間に変われるチャンスなのです。


今まで疎かにしてきた「基本」を、

今度はしっかりとモノに出来る最大のチャンスなんですよ。



是非、そう捉えるようにして欲しいと思っています。

そう捉える事によって、「自力」で治せる確立がグンと上がります。

 

こう言うと、では「心の病」にならない人は、なる人より「基本を知っているのか?」

という事になりますよね。


そうではありません!

でも、そうとも言えます。


今、病で苦しんでいる方より、「基本を知らずに病になってない人」だって一杯居ると思います。

なってない人には、なってる人の半分もクリア出来ない方だって居るでしょう。


でも、貴方はなってしまったのです。

交通事故のようなモノです。貰い事故に遭遇してしまったのです。

そういう「運命」です。



しかし、それを「不運」とは思わないで欲しい。

むしろ、ラッキーと思って欲しい。



「逆境」はチャンスに変える「きっかけ」です。


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「雨音」 | トップ | 「忘れた!」 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (まっつん)
2008-06-13 08:14:47
重い記事にコメントどうもです。

☆かいさん

そういう方からすれば、これからそうなっていく思考回路を分析されるんですけど、心強いかどうか・・・(笑)

4日も休んでますか・・かなりきてますね。
朝になると~となると、かなり本格的に進行してるのかもです。
お疲れ様です。


☆なるもにあさん

楽しみにして頂いて有難うございます(笑)
分かり易いですか?
なら安心します。

内容が内容だけに、誤解のない様にと注意しながら書いてみます。

有難うございます。
返信する
Unknown (なる@)
2008-06-12 22:52:57
このシリーズ、楽しみに(というと語弊がありますが;)拝見しています。
噛み砕いた表現と、まっつん様らしい的をえた適確な喩えで
いつものことながらすごくわかりやすいです!

メンタル関係の病は本当に増えていますね。
新人研修中に発症した事例も複数耳にします(大学生にも増えてるようです

本人も周囲も、基礎づくりを意識して
しあわせに生きていくことができればいいですね!!
返信する
Unknown (かい)
2008-06-12 19:50:57
今晩は。
心の風邪ひきさん達にとって心強いエールありがとうございま~す。
ウチの職場の方はもう4日休んでます‥体調不良らしいです。夜は比較的いい状態らしいですが、朝になると体が重く起き上がれないらしいです‥
なかなかですわい!
返信する

コメントを投稿

前ブログ 心と器シリーズ」カテゴリの最新記事