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「急増する心の病」心と器 1

2008年06月05日 | 前ブログ 心と器シリーズ

「ブログについての考え方も千差万別」

という訳で、

今日は、昨日に引き続きブログというコミュニティ関連でもう一つ。

 

先月、少しお邪魔したブログがある(ブログ名・個人名は控えさせて頂きます)

それは、非常に現状や今後に悩んでる方のブログ。

正直な感想、心の病になりかけている方だった。


私の性分として、そういう方はほっとけない。

完全に病になってる方だったら、我々素人ではどうしようもないが、

その方は、まだ「入口」の段階で、まだ今なら間に合うと

「抜け出せる」ようにと導くつもりだったが、誤解されたり邪魔が入ったので関わるのをやめた。


どうやら、日本語さえも個々の取り方で全く意見が違って映る場合があるようで、少し虚しい思いがした。

日本語は難しいなあ・・と。(意味がちょっと違うけど・・)

表面的な言葉(パッと見)でしか判断できない人も多く存在してるんだなあ・・と。 



私は「心の病」について関心があり、日々試行錯誤している。

「心の病」といっても、原因や症状は様々。

私の経験(知っている)での思考と症状は「本人の器以上の心労」が重なった時になる、

「被害者意識的経験不足による思考の偏り」と、私は勝手に呼んでます。

でも、今、一番このパターンの方が増えていると思います。


我社にも3名ほど「心の病」を抱えてる人が居る(居た)。

そして、取引先企業でも多くの方がそういう病が原因で休職したり、第一線を外れたり、悲しいケースは自ら命を絶ったり・・・。

社会全体を見渡しても、こうした病が増え、予備軍を入れると相当な数だと想像できる。

私は、それらの事(心の病の急増)を大変危惧していて、何が原因でそうなるのか、
どうしたら改善できるのか、どうしたらならないで済むのかを常に考え、調べたり読んだりしている。

その分、「心の病」を持った、あるいは軽度の病になりかけている方の思考パターンを、一般よりは知っているつもりである。


そういう経験や思考観察を経て強く思っている事は、

完全に「心の病」となり、薬(抗うつ剤)を常用するようになると、想像以上に大変である事。

そして、完全に治るのは、殆ど不可能に近く、長年「その病気」と向き合い、うまく付き合っていかなければならなくなる事を痛感している。
(通常生活を送るにも困難なケースも多くある)

完全になってしまったら、取り返しがきかないのです。

「医者に診てもらい、薬を常用し、カウンセリングを受けていればなんとかなる」

などと思っていては大間違いだという事。

本当になってしまたら、一生抜け出せないかもしれないんです。

それほど「心の病」に本格的になると本当に大変なんです。

まず、それを広く知って欲しい。

そして、最大の分岐点というか、最大のチャンスは

一歩手前(本格的な病になる前)にしかないって事なんです。


私の見解としては、

そういう病(「被害者意識的経験不足による思考の偏り」を原因とする心の病)になる方、及び、なりかけてる方は、

元々の「性格」が同じ傾向にあるって事。

その「性格・考え方」だから「そういう病」を呼び込んでいるという事。

ココがとても大事なんです。

(私自身が導き出した答えのつもりだったんだけど、あとで知ったが精神科医が書いた何かの本にもそう書いてました)

なりかけている方は、それ以上ならないような「考え方」に切り替えないと、

そのままの「性格・考え方」では手遅れ(本格的な病)になるって事なんです。

それを知って欲しい・・。

当事者は勿論、接する周りの方々にも。


そして、その時の解決方法は2つしかないと思っています。

1・「心労」が重なった原因を取り除く、

2・「心労」に耐えうる「心の浄化を含めた思考能力」を身に付けるか の2つ。

1 の事は、実質そうなる原因を自らが作っているので、
例え一時的に「そのもの」を回避したとしても、自らが作っている性質上、またそういう事態を起こしてしまう事が多くあり、根本解決にはならない。

要は、2 の方法でしか根本解決にはならないのです。

そして 2 の方法をやるには、本人の「思考傾向」を読み解き、その元となる「考え方や視点」の悪いところを指摘し続け、本人が気付き納得し改善するしかないのです



「被害者意識的経験不足(器の小ささ)による思考の偏り」を原因とする病になる方の特徴としては、

1・基本、とても真面目。
2・幼少の頃に何らかの「トラウマ」を持っている。
3・それはあるものの比較的平穏な生活を送っている。
4・昇進など「経験やEQ(IQじゃないですよ)を豊富に必要とする」の出来事があった。

というのが挙げられます。

そして、それらの方の共通する「悪い性格傾向」とは、

1・経験値以上の事に対処が出来にくい(経験値が少ない)。
2・どこか他人のせいにする傾向がある。
3・想像力(考察・観察力)が乏しい。
4・「足るを知る」心が足りない。
5・4と被るが、現在の自分があるのは、多くの支えや協力があっての事という認識が足りない。
6・一番の難点は、1~5のような性格である事を本人が気付いてなく、一般以上の経験や思考があると思っている事。

というのが簡単に挙げられる。

要は、それらを本人との深い長い対話等で、「トラウマ」を取り除いたり、

そういう「トラウマ」やトラブルが起こる自身の考え方に気付かせ、改善するしか方法がないのです。

人によって具体的にはバラつきが当然あるんですが、殆どの場合、一言で言うと「考えが甘い」のです。

基本的に、「感謝の心」が足りないのが一番目立つ。


人間、苦しい時は、今ある幸せに気付けないものです。

苦しさにばかり心を奪われて、現在の状況がとても幸せな事に目を向けられないのです。

寂しいとか、満たされないとか、苦しいとかを、自分の考え方の落ち度だという事に気付けないのです。


要は、元々小さい「器」なんだから、

その器の中に、「足りない」「満たされない」気持ちで一杯にしてたら、そういう現象しか起こってきませんよ!と。

小さい器なら小さいなりに「感謝」と「幸福感」で一杯になる考え方に移行しないとダメですよと。

その根本が直らないと、何をやってもうまくいきません。

参考過去記事「必然」

一時的な「誤魔化し(甘やかし)」や「労い」で済む様な簡単な問題ではないんです。

そんな悠長な誤魔化しをしてる間にも、本格的な病へと事態は進行しているのです。



私は、こうした改善基準を元に、今もリアルな世界で、日々何人かと接触しながら「改善」へ向け、一緒に歩み、

そして、少しずつですが、改善の兆しもあります。


私は、そのブログを読んで、「ヤバイ 一刻も早く助けなければ」と思いました。

そして、「その根本」を言及する作業に移りました。
それは長い長い付き合いになるだろうと思ってました。

しかし、
本人は勿論、読んでる他の読者も「私の経験(病の方と共に闘う)」など知らない訳で、

それは「責めている」とか「余計に追い込んでいる」とかにしか映らないのかも知れません、いや、映ってしまうでしょう。

未経験の「病の恐ろしさを知らない」「どうしないと治らないかを知らない」読者(他者)が居ては、無理だと判断しました。

やはり、1:1でなくては「意図を通す」という行為は不可能ではないかと思い、もう関わるのを辞めました。


昨日、ブログの利点はコメント欄を通じての意見交換だと述べました。

本当にそうだと思っています。


しかし、事と次第では、多くの意見や考え方が交錯するのも、善し悪しだなぁ、と。

はっきり言って、早く改善に向けた方向性だけでも確立しておきたかった私には、

一時的な労いや紛らわしのコメントは邪魔で、この状態では無理だなと判断するに至ったのです。


まあ、これも私の主旨とする意見ですので、これが100%正しい訳ではないし、

もっと他のやり方もあるのかも知れません。

でも、とにかく、

私は、少しでも「心の病」になる手前の人を救いたい!という気持ちで、リアルでも日々そうしています。

あの方の未来が心配です。



あっ!そうそう、コメント関連でもう一つ。

そういういわゆる「擁護コメント」を入れて私を批判するのも結構ですがね、

名前にリンク貼って、堂々と「自分がどういう人間か」を名乗らないと相手に出来ません。

私はどのブログに対しても必ずリンクを貼ります。(常連さんを除いて)

それが、他者ブログにコメントする「発言の責任」だと思ってます

優しく擁護し、私を悪く言うのも勝手です。

しかし、リンクを貼らず、堂々と名乗れない程度の覚悟ならね、私に意見するのはお門違いです。

山奥の澄んだ水ででも顔を洗って出直してきなさい。

自身ブログのリンクがないとね、その「人となり」の基本思考は見えません。

私に意見が言いたいのなら、私のブログへどうぞコメント入れて下さい。

リンク貼ってからね!(笑)


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10 コメント

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Unknown (かい)
2008-06-05 20:12:08
今晩は。
前に私の職場にも居ますと書きましたが‥まさにソンな感じです。
自分の痛みには超過敏で‥
要は『自己中』なんですよ。
色んなケースもあるかもしれないので、決めつけてはいけないですが‥
職場にもよりますが、周りはキツいです!気を使って当然的な状況‥何故カバーしなきゃいけないのか、とっても疑問です!
弱い者、強い者、 強い者もギリギリ一杯抱えてこなしてると思うんです。なのに弱い者のカバーまでして当然でしょうか?ホントに弱いんでしょうか‥?
返信する
毎度どうも。 (まっつん)
2008-06-06 11:43:43
☆かいさん

いつもコメント有難う。

職場での奮闘お疲れ様です。

その方は「本格的な病」なんでしょうか?
「なる手前」なんでしょうか?

それによって返答が違いますので、宜しくお願いします。
返信する
間違った寛容 (P@RAGAZZO(Pの視点))
2008-06-06 12:03:53
こんにちは、まっつんさん。

とても勉強になりました。
私は今、日本で心の病を持つ人が急激に増えているのは
まっつんさんのおっしゃる『甘えと無感謝と不満』を
マスコミを先頭に社会が「それでいいんだよ」とか、
「あなたがそうなったのは社会のシステムが悪いからですよ」とか、
間違った寛容を与えている事にも一因があるように思います。

『甘えと無感謝と不満』の人は、そのような「間違った寛容」により
自分の逆境は『社会の責任』であると理不尽を感じ、
社会を恨み、社会から離脱しようとしているように思うのです。

人は社会から離脱できません。
何としても現状を受け止めて生きていくしかないのです。
開き直ってでも現状を受け止め、
いま自分にある利点や才能を信じ、
強く生きる決意をもつしか道は開けないでしょう。
つまり、まっつんさんの言うところの『考え方を変える』ということですね。

不満を言う人はどんな環境においても不満を言います。
足るを知ることこそ重要であり、
そこから明るく、より良くなるように努力すべきですね。

自戒の念を込めて、、、
返信する
毎度有難うございます。 (まっつん)
2008-06-06 19:17:22
☆Pさん

コメント有難うございます。
そして、Pさんこそ、いつも気持ちのいい記事を有難うございます。

>間違った寛容を与えている事にも一因があるように思います。
同感です。とてもあると思います。

>何としても現状を受け止めて生きていくしかないのです。
まず「受け入れる」事が大事ですよね。
一旦、腹の底で受け入れないと、原因・対策が分からないですよね。

>不満を言う人はどんな環境においても不満を言います。
足るを知ることこそ重要であり、
そこから明るく、より良くなるように努力すべきですね。

全くです。
その類の人は、「より良くなるように努力すべき」という、
その「努力」の意味が、根本からずれてるんですよ。

だから「こんなに悩んで頑張ってるのに」という思いで一杯になるんですよ。
そうなるから「病スパイラル」にもっと陥ってしまうんだと思っています。

そうならない様に、少しでも力になればって思います。
返信する
Unknown (かい)
2008-06-06 20:31:52
今晩は。
その方はもう何度も医者に掛かり抗鬱剤たるものを飲んでる様です。
だけど、一年中ってわけではなく、年に2~3回再発する様です。
そんな事情を知っているから、周りはどっか常に遠慮して気を使ってて‥
本人は、隠しているつもりでしょ~が、周囲には解り、皆が察知してカバーしてる状況です。
私には、卑怯千万としか思えません!
要は自分の欲求に対する貪りばっかりで‥
誰しもストレスはあると思います。
何故、そのバランスがとれないのか‥
足るを知ると言いますが、知らなくてもバランス保ってるじゃないですか‥。
私的には足るを知り、最低限でシンプルに生活してます。 病む方達は何をソレ以上求めてるんでしょうか?
もっと自分を知って欲しいです!!
返信する
毎度どうも。 (まっつん)
2008-06-07 14:26:55
☆かいさん

そうですか・・、そういう感じですか。
結構きてますね。

>私には、卑怯千万としか思えません!
要は自分の欲求に対する貪りばっかりで‥

普通の人から見ればそうなんですけどね、
それに本人が気付いてないからそうなってしまうんですよ。

>足るを知ると言いますが、知らなくてもバランス保ってるじゃないですか‥。

いえ、知ってるんですよ「足る」事を、そういう方よりは。
そういう方は「足りない方にばかり」執着してしまう思考回路になってしまってるんです。

>もっと自分を知って欲しいです!!

そうなんですけどね・・。
なかなか難しいみたいですよ。

今の時代、大抵どこの会社にも居ると思います。

かいさんの会社のその方がどれだけの病状かは詳しく分からないですが、
年に2・3回なるんなら、私的には5段階の丁度半分(2.5)の症状だと思います。
3になれば、我々素人ではどうにもなりませんが、そこら辺りが一番難しいですね。
味覚障害が頻繁に起こる方だと、もう手遅れかも知れません。

症状が出てる時には、穏やかに過ごせるように庇うしかないですね。
出ていない時に「足る心」を少しづつでも説く手助けをしてあげて下さい。

そういう方と向き合い、そういう方を「いい考え方」に導く事も、また我々の「業」だと思うんです。

私は、昨今の「心の病の急増」は、
宇宙からの警告ではないかと捉えています。

「戦争」「環境破壊」「便利過ぎる研究・進化」「経済(金)第一主義」
これらの間違った人間の進み方をそういう形で現象化してるんだと。

まだ気付かないのか!人間共は!
くだらない愚かな事ばかりやりやがって!
今でも充分便利で快適だろ!って。

もっと「足るを知り」地球上の全てが共存できる事を考えろ!ってね。
地球全体で、もっと「足るを知る」為に、そういう病を増やしてるんじゃないかなぁって。

だから、「心の病」の人達を増やすも減らすも、我々地球全体の「業」じゃないのかなって思うんです。

ですから、かいさんも、そういう方の何かの力になってあげてはもらえませんか?
返信する
Unknown (かい)
2008-06-07 21:10:47
今晩は。
それも業ですかぁ~ならば、頑張ってみるしかないですなぁ‥
まっつんさんのおっしゃる通り、加減をとりつつ、何かの気付きのきっかけを狙ってみます!
とは言え、私に何の力があるやら‥

実際、私自身、足る事を知って随分楽になってます!
その人にソレを伝えたくて‥
返信する
おはようございます (まっつん)
2008-06-08 09:18:37
☆かいさん

有難うございます。

普通の人から見ればね、「なんでもない事」なんです。
しかし、そういう方にとっては「とんでもない事」にしか思えない。
そうしか思えない思考回路に狂ってしまってるんです。

「こんなに足りている事」に意識させ、「足りないのは何なのか」「その原因はどこにあるのか」
ゆっくり紐解いて、、正常な状態に、、元凶のコードを正しくセットアップし直す。
という作業といいますか・・。
電池の+-を違えてたら正常に機能しませんからね。

その原因は、必ず「本人の中」にある筈です。

「負の感情スパイラル」になってる元の「基本思考」を探ってみて下さい。

まず、本人の思考・性格を、本人に素っ裸にさせる事です。
「足るを知る」を理解するのは、ずっとずっと後の事になります。

ムキにならしてでも本人に素っ裸にさせないと、
本人自身が「自分がどういう思考傾向か」自分と本気で向き合ってないんです。

第一は、心を開いてくれるように信頼してもらう事から始めないといけないです。

大変ですけど、頑張ってみて下さい。
彼らも苦しいんです。
返信する
Unknown (かい)
2008-06-08 12:40:45
こんにちは。
アドバイスありがとうございます。
元凶に行き着く為には、確かに掘り下げみないと駄目ですね。
どんな言葉を掛けても、結局は素通りするだけで真には届かないですもんね。
確かに、今まではその繰り返しだった様に思われます。
そんな簡単に、人ってかわれませんもんね。
一旦、自分を覆してみる事も必要ですね~
チャンスをみて、それとなく舵取りしてみます。
返信する
こんちは。 (まっつん)
2008-06-08 14:23:00
☆かいさん

どうもどうも、ご理解有難うございます。

言っておきますが、かなり困難ですよ(笑)
(頼んでおいてなんですが 笑)

根は深いです、本当に。

そして、彼らの「性格特性」である「プライドが結構高い」というのがもの凄くさらにハードルを高くしています。

こっちにも「そいつとトコトン」という覚悟がないと、こっちが疲れ果ててしまいます。

まぁ、最初はぼちぼちで。

ありがと。
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