NPO九州森林ネットワーク

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「やましぎの杜」杉皮葺き ワーキングホリディ

2004年11月19日 19時58分55秒 | <山の現状・林業家>
 宮崎県諸塚村の標高640Mの山間にある上合鴫(ごうしぎ)地区の「やましぎの杜」は、平成10年に空家となっていた古い民家を移築せず、そのまま集落内に残し活かすためにリニューアルした、古いものや文化を生かす”ニュータイプ”の農林業体験型交流施設です。
 不便さのなかに古くて新しいものを発見することを趣旨にした施設ですが、この「やましぎの杜」は、改修にあたって、この地域で古くから行われていた屋根の杉皮葺きを復活させています。
 平成10年の杉皮葺きの作業は、数十年ぶりという非常に貴重な作業でもあり、伝統技術の伝承のためにもその作業を公開して行い、多くの建築家や工務店、一般の方々が参加して行なわれました。
 この杉皮葺きですが、先日の相次ぐ台風で、裏側部分が強風にあおられ、かなりはがれたり、吹き飛ばされるという被害を受けました。

 杉皮葺きは、材料費は安いのですが、時期がうまく合わないといい皮が手に入りませんし、皮を剥き、乾かし、一枚一枚張っていくという気が遠くなるような人手と根気が要る作業で、非常に経費もかかります。管理組合内でかなり検討した結果、もう一度葺こうということになりまして、先日着工したところです。

 ついては、せっかくの機会ですし、前回多くの方にボランティアで体験いただいたこともあって、今回も一般参加者を募りますが、より気軽に参加いただきたいので、試みとしてワーキングホリデーとして参加を募っています。

もし興味のある方は、諸塚村HPのwebまでいらして内容を確認ください。
http://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/06gree/06_01hwh1611.htm

前回の杉皮葺きの記録も掲載しています。
http://www.vill.morotsuka.miyazaki.jp/04tomaru/04_02asugikawa.htm

矢房孝広/宮崎県諸塚村