わたしは、世間一般から見るとベジタリアンということになるのでしょうが、この言葉は個人的に好きではありません。この言葉は、肉が食の中心で、肉を食べる人(meat eaters / carnivores)が今の世界の基準であり、ベジタリアンは「普通ではない」という含みがある、ということがまず一点。それに、単純な二極分化(dichotomy)にも疑問を感じます。肉を食べる人が「普通」で、肉食をしない人をベジタリアン(菜食主義者)とよぶこと自体、この世には肉と野菜の二種類の食べ物しかないのか、という感じがします。また、肉を「食べない」からベジタリアンだ、という「否定的」な言葉の含蓄にも疑問です。積極的に野菜を「食べる」ことを奨励する、という「肯定的」な含みでベジタリアンだというなら分かりますが。わたし自身は、「肉を食べない=積極的に野菜を食べることを奨励している」わけではありません。野菜よりも穀物(grain)や果物(fruit)のほうが好きですし。
それに、「肉を食べない」ということを強調すると、禁欲的な苦行僧のような・・・。。下の、映画『チャーリー~』の記事でちらっと述べたように、肉は豊かさの象徴。その豊かさをあえて拒否し、禁欲的に生きるベジタリアン・・・。少なくともわたしに、禁欲的に生きているという自覚はありません。某日系航空会社のホームページの機内特別食の一覧表に、ビーガン食の人は「厳しい菜食主義者」と書いてあったので、去年その航空会社に苦情を言ったのですが、訂正されていません。ビーガンをどう表現するにしても、書いた人の主観を含む「厳しい」という形容詞をつけられるのは不快です。英語の「strict vegetarian」という言葉をそのまま訳したのかもしれませんが。少なくともわたしは、自分が厳しく食事制限をしているとは思っていません。肉食をしている人からみると、そうみえるのかもしれませんが、そんな方の見方を押し付けられるのはごめんです。
じゃあ、ベジタリアンに代わる言葉は?いい言葉があったら教えてください。
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それに、「肉を食べない」ということを強調すると、禁欲的な苦行僧のような・・・。。下の、映画『チャーリー~』の記事でちらっと述べたように、肉は豊かさの象徴。その豊かさをあえて拒否し、禁欲的に生きるベジタリアン・・・。少なくともわたしに、禁欲的に生きているという自覚はありません。某日系航空会社のホームページの機内特別食の一覧表に、ビーガン食の人は「厳しい菜食主義者」と書いてあったので、去年その航空会社に苦情を言ったのですが、訂正されていません。ビーガンをどう表現するにしても、書いた人の主観を含む「厳しい」という形容詞をつけられるのは不快です。英語の「strict vegetarian」という言葉をそのまま訳したのかもしれませんが。少なくともわたしは、自分が厳しく食事制限をしているとは思っていません。肉食をしている人からみると、そうみえるのかもしれませんが、そんな方の見方を押し付けられるのはごめんです。
じゃあ、ベジタリアンに代わる言葉は?いい言葉があったら教えてください。
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「この言葉は、肉が食の中心で、
肉を食べる人が今の世界の基準であり、
ベジタリアンは「普通ではない」
という含みがある、ということがまず一点。」
この言葉に激しく共感を覚えました。
本当にそのとおりですね
余り日本語にしたくないのですが、sensibleは理に適ったとか賢明なとかいうような意味です。normalはそのままでいいでしょう。
イギリスにはbeef eater という単語があります。
直訳すれば「牛食い」、意訳すれば「共食い」ってところですかね。
日本でセンシブルイーターといってもセンシブルという単語がカタカナ英語ですら定着していないのでノーマルイーターのほうが早く定着するかもしれません。
センシブルはセンシティヴと間違えられやすいですしね。
(sensitive は 神経質な、傷つきやすい、敏感な、のようなネガティヴな響きを持っていますから。)
一番良いのは○×eaterとか○■主義者という境界がなくなることですね。
動物を殺して食べることに全員が傾くか、菜食に全員が移行するかということになれば、菜食で健康に暮らせて、動物を殺さなくて済むむ方がどう考えてもいいのですが・・。
肉食者ですら、殺さずにすむなら殺したくないと思っていると信じています。ただ、残虐行為をしてでも肉を食べたいという利己に"まだ"勝てない人たちなのでしょう。肉を食べたいという欲望を詭弁するための動物性蛋白質健康論は論外としても、健康のためには肉を食べなければならないと本気でそう信じている人にとっては、肉食をしないことは恐怖なのです。まあ、これも自己の健康しか視野にない利己ですけどね!
compassionateは利他の一部を形成する大変いい言葉ですね。
compassionate eaterとわざわざ言う必要のない世の中をベジタリアンがまず先頭を切って造っていかなければと思います。