忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

第50回記念 群象書人展

2015-01-08 22:30:22 | 書展
上野松坂屋の現代書道二十人展、銀座の現代の書 新春展と、
六本木の独立書展と見て歩こうと思っていたのですが、
風邪が思いのほか良くならず、結局断念

でも、お蔭さまで、昨日までの節々の痛みも和らぎ、
気だるさも動いてしまえば、忘れられるので、
桜木町のお稽古へ出かけ、
「第50回記念 群象書人展」を拝見してまいりました。



本日が初日とあって、会場には大勢のお客様がいらして、
会長の堀 天鶴先生や幹部の林 幽峰先生は、
お忙しそうでしたが、
それにもかかわらず、ご丁寧に接待をいただき、
恐縮です

もともとは、現日会の草創に参加されていた
故 堀 愛泉先生が発足された群象書人団ですが、
御子息の天鶴先生に代が替わられて、
益々発展を遂げられています。

今回は50回という節目の年を迎えられ、
桜木町ゴールデンギャラリー、ギャラリー守玄斎、ギャラリーぴお、
3会場に多数の作品を展示されていました。

ゴールデンセンター6階のギャラリーぴおに飾られた
3名の先生方の作品をご紹介します。




堀 天鶴先生「従吾好所」


「吾が好む所に従わん」論語からの出典です。
正当な方法で金銭を得ることができれば良いが、
正しいことをしてもお金を獲得することができなければ、
お金のために仕事をするのではなく、
自分の好きなことをしたほうが良いという孔子の教えです。

天鶴先生を慕うお弟子さんが多い所以は、
この作品からみえる実直さにあるのだろうと感じます。
最近は、奇想天外、個性だ、独自性だとハチャメチャな書作の多い中、
古典に根付いた純粋さが、「本来の書の魅力」だということを再認識しました。




林 幽峰先生 「烏黒鷺白」


黒い鳥の代表のカラスと、白い鳥の代表のサギを対比させ、
「黒白」という意味や、「黒い石・白い石」の意から囲碁のことをいうようです。
墨の発色がよく、その豊潤な奥深い線が魅力だと思います。

林先生は、現日会の大先輩で
私の家と先生の家がご近所のこともあり、
何かとお世話になっております。





高橋蒼玄先生 「花」


同じく現日会の大先輩です。
迫力のある筆法で、一際目をひく作品です。
自由で何者にも囚われないといった方ですが、
その内に秘めたエネルギーの爆発を見た思いがしました

第50回 群象書人展は、13日(火)16:00まで