われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

卒園式の練習が始まる

2011-03-07 16:32:32 | Weblog

 皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか。

 先週末には来年度新たに入園される新入園児と保護者の皆様に御来園いただき、一日入園がおこなわれました。クラス発表、担任発表もおこなわれ、いよいよ新年度が近づいてきていることを実感いたします。本当のスタートは4月ですが、新しい出会いは静かに始まっています。

 さて月曜日の今日は、年長組の子どもたちが屋内運動場に椅子などを持ち出して卒園式の練習を本格的に開始いたしました。(写真)
 式は入場から退場まで全部合わせると1時間近くかかりますが、子ども達は誰ひとりお喋りする者もなく、程よい緊張感をもちながらさっそく本番さながらに粛々と取り組んでおりました。最近は卒園式と言っても証書は代表の子どもが受け取るのみで、全員にはクラスへ戻って担任から渡されるというのが主流のようですが、わがしんじん幼稚園では創立以来、式の中で卒園生全員ひとり一人に園長から手渡しています。よくそんなに長い時間座ってられますねぇ~と他の園の方から感心されることがありますが、一時間くらい静かに座っていられないようだと小学校へ行って苦労するのは子ども自身ですものね。園長としてはとても責任を感じます。大切なことは、要するに園生活における静と動のメリハリなのだと思うのです。体を動かして思い切り遊ぶ時は本当にへとへとになるまで遊ぶ、心静かに口を閉じてみんなで協調しながら真剣に取り組む時は真剣に取り組む、ふざける時はふざける、やる時はやる。そういう日々の積み重ねが子どもの心と体を耕していくのです。まるで空気みたいにみんなで体いっぱいに吸い込みながら。(少し難しい言葉でこれを「陶冶」トウヤと言います)そのような1年間、2年間、3年間の膨大な蓄積の上に今の年長児たちの姿があるのです。したがって、ああしなさいこうしなさいといった命令や一方的な指示も当園にはありません。入園したその日から一貫してひとり一人に考えさせ、自らの行動に責任を持たせているからです。まあ、とにかくそんなわけで、卒園の季節が今年もやってまいりました。この子どもたちに、私が伝えなくてはならないこともいよいよ残り少なくなりました。


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