われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

私たちの望むものは

2007-07-07 11:07:07 | Weblog
「私たちの望むものは」

 ご機嫌いかがですか。気がつけば七夕の季節ですね。
 園では例年、子どもたちがクラスごとに七夕の笹飾りを作り、ひとりひとり願い事を書いた短冊を吊るして、クラスや運動場に飾ります。わたしは毎年これらの笹飾りが出来あがると、子どもたちがどんな願い事をしたのかひとつひとつじっくりみてまわります。彼らの願いはどれもみな実に微笑ましく、また純粋で無垢なものばかりで、心が洗われるような思いがします。
 そんな笹飾りですが、今年もまた各クラスそれぞれに制作され、クラス内や運動場などに飾られました。年長組は先週の父親参観日に、年中組は今週おこなわれた参観日にそれぞれ作り、保護者の皆様の願いも短冊にしたためられています。子どもたちの願いもさることながら、保護者の皆様の願いもとても素敵な願い事ばかりで、ひとつひとつ読んでいるうちに不覚にも涙が溢れてきました。それらはただひたすらに子どもの成長や、家族の幸福を祈るようなものばかりなのです。おひとりおひとりの思いの深さに、心打たれます。皆様も園においでの際にぜひご覧になってみてください。

 さて、一年に一度願いが叶うというこの七夕ですが、私ならどんな願い事をしようか考えてみました。胸の奥に去来する思いは様々ありますが、あえてひとつ挙げるとするならば、こんな願い事をしたいと思います。それは、
「すべての子どもたちが安心して、生き生きと自分らしく生活できる世の中でありますように」ということ。私はこれをただ願うだけでなく、実際に自ら行動していつの日にか実現させたいと真剣に考えています。たとえばそれは私の生きているうちに実現できなくてもいいのです。あるいは、私ひとりの力ではどうにもならないということもよく知っています。それでも、私がこの世からいなくなったずっとずっとあとになって世の中が少しずつ良い方向へ変わっていれば、人類の未来は決して暗いものばかりではないと思えるのです。私にできることは、そんな未来の想像図を心に描きながら、子どもたちの心の中に小さな種を植えること。そしてできることならその種は、どんなに小さくてもその内側には赤々と燃える太陽のような生命力をたたえ、邪悪でおぞましい力などにはけっして屈しない力強いものであってほしい。そのために、私にできることは何か? 私にどんな種を植えてやることができるのか? 私はそれを考えるのです。七夕の夜に。そしてこれまでもそうであったように、おそらくはこれからも、私の命が尽きるその日までその仕事に終わりはないでしょう。
 今夜は七夕。私も夜空を眺めてみたいと思います。晴れるといいですね。

 さて、一学期もいよいよ最終コーナーを曲がり、残りわずかとなりました。学期の締めくくりですが、子どもたちにはさらに充実した毎日を過ごしてもらいたいものであります。私も全力で駆け抜けてまいります!


【今日の一枚】
本日おこなわれた七夕会の様子。中央に飾られているのは年長3クラスが作った笹飾り。
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