われらしんじんのこども

真人幼稚園の子どもたちの日々の様子や、
  楽しいエピソードなどをお伝えしています。

クロッカスの咲いた日。

2006-03-08 23:22:22 | Weblog
 みなさん、いかがお過ごしですか?
 このところすっかり春らしい天気になって、日中の気温も日向では20度を超える日が増えてまいりました。毎年、真人幼稚園に春を告げる花として私が心待ちにしているクロッカス(黄色い小さな花)も昨日までは蕾だったものが今日はいっせいに開花しました。きょうはまた一気に気温が上がり、花は花なりに咲くべきときを悟ったのでしょう。自然は正直ですね。誰が教えるわけでもないのに、ちゃんとその時を知っているのです。

 われらしんじんの子どもたちも、春の陽気に誘い出されるようにして園庭に出て思いっきり体を動かして遊んでおりました。早くも水遊びや泥んこ遊びなどをはじめる子、うんていや鬼ごっこに汗を流している子、そろそろ虫が出てきたんじゃない?と言って虫探しをはじめる子と様々ですが、子ども達は誰もが春の訪れを敏感に感じ取っているように見受けられます。たとえば、花壇の隅に人知れず花開いた可憐なクロッカスのように。

 さて、このところ年長組のある女の子達が、冬季オリンピックで金メダルを取ったフィギアスケートの荒川静香選手を真似て「真人アイスショー」をクラスや運動場で披露してくれています。(写真はその様子)
 登園してくるとまず入念な打ち合わせをして、リハーサルを重ね、これでよしとなると、園内放送でアイスショーのお知らせがあります。やがて放送を聞きつけた子ども達や教職員がぞれぞろと集まってきて、いよいよアイスショーの始まりです。BGMはもちろん、プッチーニの「トゥーランドット(誰も寝てはならぬ)」。その華麗なる演技!寝てなんかいられません。そして、もちろん演技の目玉は荒川選手がこだわり続けたという、「イナバウアー」。この決めのポーズでしんじんの小さな観客達は拍手喝さい、大変な盛り上がりとなるのでありました。それにしても、大人の私たちが見ても実に見事なイナバウアーなのであります。天晴れ!

 
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春の光をあつめて

2006-03-08 21:34:12 | Weblog
 年長組の男の子達を中心にこのところ盛んに行われているのは、太陽の光を虫眼鏡で集めて紙を焦がすという実験です。園庭の花壇にある非常口の階段に思い思いの紙を置き、虫眼鏡を器用に動かして日の光を一点に集中させると、あらあら不思議!紙がにわかに焦げ始め火のないところからもくもくと煙が立ち昇るではありませんか。
 はじめは白い紙でやっていた子ども達ですが、黒い紙のほうが燃えやすいことを教えられると、さっそく黒い画用紙や折り紙に持ち替えて再実験。いくつ穴が開くか、どんな模様が書けるか、などと競い合ったりしているようです。春の日差しは穏やかに見えて、じつはこんな風に着々と強さを増していたのですね。それにしても、こんなささやかな実験にも夢中になって取り組んでいる子ども達を見ていると、彼らの中に無限の好奇心と探求心、知的な欲求が静かな高まりを見せているのだということが、こちらにもひしひしと伝わってまいります。もう何も言うことはありません。みんな本当に立派に育ってくれました。卒園するべき時が、今静かに訪れているのです。

 さて、明日はいよいよ年長組の卒園茶会が行われます。そうしてひとつひとつを確かめるように、行事が終わっていくのです。
 ひとつの時代の終わりに、新たな始まりの予感に満ち満ちた、春です!



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