Progress

日々一歩ずつ前に進むために書き綴ろう…。自分の中のちょっとした変化を大切に…。

豊かな組織感情を求めて~野田稔氏講演会~

2008-05-30 04:13:05 | プロフェッショナル





昨日は、『夕学五十講』…野田稔氏の講演を聞いてきました。


<要約>
●元々温暖湿潤で、いざというときに癒しとなる安全構造があった日本の感情が
 壊れてきている。それの象徴が、会社、学校、家庭…。

●人と人とのBasicな関係が相互関係がバブル崩壊後急激に変化
 →・「組織全体」の評価から「個人」の評価重視
  ・「情緒」より「論理」優先
  ・「いつか」より「今」を重視
  ・EVA、ロジカルシンキング、BSC…などの導入
  により、常に突きつけれ、違和感を覚える状況に。
  (⇒部分最適の総和が全体最適となっていない現実があり、1つ1つは重要
    だが、その歯車を動かす最後のパーツ”社員の感情”がないためにそれ
    ぞれの歯車が噛み合っていない)

●”多重責務者”たる中堅以外に、新入社員や若手社員などが会社で放置の対象
 となっている。これは下部組織がフラットで、それより上が多階層化している
 という構造的問題もあるが、最大の問題は、個人個人の心の疲れを支えあうこ
 とができなくなったこと
 →昔は青年団やご隠居、「帰りに一杯」、家族、地域コミュニティなど、悩ん
  でいてもはけ口になったり、心の解放する社会的装置が機能していたが、今
  は仕事に追われ、自分たち自身の仕事で精一杯

●仕事が楽になっても、感情の問題は解決しない
 ⇒今、積極的に組織感情に向かい合うべきであり、それには
  ・ミドル力を高める
  ・職場力を高める
  ・会社作り力を高める
  ・感情力を開発する
  の4つのことが特に必要。


いかに温かい感情を組織に持ち込むか…それには、やはり相手への思いやりが必
要であり、そのために相互理解のためのコミュニケーションはかかせません。

それを普段からどう築いていくのか…それは組織の問題はもちろんですが、それ
よりもむしろ個人の感情表出と心の回復が重要だと思います。

やはりまず自分がどう感情、心豊かに生きながら、人生の場面場面で湧き出る感
情1つ1つをどう自己分析して意識化できるか…という自己措定から始めなけれ
ばならないのかもしれません。

それがあって初めて他者理解が進み、相手への気配りや思いやりの心の実践がで
きるのでしょうから…。 

Chabo!(チャボ)- 本で、もっと、世界にいいこと。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やまぼうしさん、 (コロン)
2008-05-30 18:26:09
お久しぶりです。

私自身もこの講演を聴いていて、考えることはいろ
いろありました。

基本的にはクラス経営の観点でどう活かせるかとい
う視点で聴いていたのですが…ただ、クラス経営は
学校経営と相互に連関のあるものです。

職場全体の雰囲気、教師同士の協働意識…さまざま
な要素が絡まって教育効果が高まると思うのです。

ですから、その意味でもこのような講演を聴けたの
は私の今後の財産となりました。

ところで…私の向上心はというと、ほんとに微々た
るものですよ(笑)

ただ、最近、少し本の読み方を変えていて(フォト
リーディングもどきの読み方をしています…)、そ
の効果が一応出ているのか、この5日で13冊読めま
した。

それが最近できるようになったちょっとした進歩か
もしれません…(それ以外は取り立ててありません
(涙))
返信する
久々に (やまぼうし)
2008-05-30 09:37:24
こちらにコメントさせていただきます。
野田稔さんという方は存じあげませんが、
コロンさんの書かれた要旨に、共鳴するのが
今の私の心境。

いえ、なに、大した問題があるわけではありません。
縁あって職場に居合わせる人たちと、
互いを思いやって仕事をしていく、
その大切さを再認識させてもらいました

コロンさんの向上心にはいつも一目置いています。
これからも様々なご報告を楽しみにしていますね。







返信する