「タワ尾根」は奥多摩北部の核心部にドンと構え「長沢背稜」を衆人の群れから守っている。最北の名峰「酉谷山」に行くには「小川谷林道」を延々と歩くか、「長沢背稜」を東、または西から攻めるしかない。いずれにしても5時間以上の歩きを強要されるため日帰りは難しい。地形図で見る限り「タワ尾根」を通れば「酉谷山」に最短の道程でたどり着けるように見える。
登山地図や、ガイドブックにはこのコースは全くといってよいほど紹介されていない。一部の私的な登攀記録を探してみると、これがかなり険しい、というより道らしい道が無い、あるいは藪がひどくて体力を消耗するといった記述が多い。
私はこの尾根に憧れ、二年ほどの準備期間を費やし、先人の記録を調べ、周辺の地形を調べ、エスケープルートを確保するために登攀可能な周辺の登山道を全て歩いた。
表題の写真は「ウトウノ頭」、スポットライトを受けたように三等三角点が輝いている。
2005年5月8日
準備万端!といったところで殆ど不安なく出発した。
いつものように東日原から歩き始める、しかし実は寝坊したため初期の予定より一時間遅い出発になってしまったのである。これだけが不安材料。
一応空は明るいが先ほどまでは曇っていたし、雲の流れはなにやら怪しげである。稲村岩は緑が濃くなっている。
「小川谷橋」を越え、「日原林道」を左に分け、鍾乳洞方向に入る。すぐに「一石神社」、境内に上がる。
右に「燕岩」の圧力を感じながら落石防護柵を乗り越え急斜面を上がる。けっこう険しい道が続く。
急登が一段落すると穏かな尾根に乗る。そこには巨樹探訪ルートとして整備された道が右手から上がってきている。前方には三脚を担いで撮影を目的に上がってきた御仁が歩いている。
しばらく気持ちの良い道を行くとそこにはミズナラの大木が!
その先は道形がはっきりしない、尾根筋を外さないように地図と高度計で位置を確認しつつ進む。
数箇所に野生動物の撮影を目的とした自動カメラが設置されている。
奥多摩けもの道
水源巡視道を横切る。スズタケが現れるが枯れて背も低く踏み跡ははっきりしている。
「金袋山」の山名板を見る。
道形はあやふやだが尾根を外さなければ大丈夫。藪も少ない。
「篶坂ノ丸(スズサカノマル)」の山名板を見る(鈴坂?)。前方には「ウトウノ頭」の山影が樹林の間から望める。
見下ろせばかなりの高度を稼いだのが実感できる。一旦少し下がった後アセビのトンネルのような急登を進む。
狭い尾根上に乗りしばらく進む。夢にまで見た「ウトウノ頭」、そこには有名?な手彫りで極彩色の看板。
木の根が複雑に絡まった岩場のやせ尾根を進む。やがて進行困難な崖に着く、先人に習って少し手前から左に急斜面を下る。
狭いコルに着くとそこは「大京谷ノクビレ」。「天祖山」の採石場の騒音が消える、ここで一休みした後再び急登。
登りきって「大京谷ノ峰」。
スズタケの藪を行くと「カラ滝ノ頭」の山名板。
さらにスズタケの藪は続く、しかし枯れているので比較的楽に歩けるが獣道が交錯。そして長沢背稜に到着。
「長沢背稜から酉谷を下る」に続く。
登山地図や、ガイドブックにはこのコースは全くといってよいほど紹介されていない。一部の私的な登攀記録を探してみると、これがかなり険しい、というより道らしい道が無い、あるいは藪がひどくて体力を消耗するといった記述が多い。
私はこの尾根に憧れ、二年ほどの準備期間を費やし、先人の記録を調べ、周辺の地形を調べ、エスケープルートを確保するために登攀可能な周辺の登山道を全て歩いた。
表題の写真は「ウトウノ頭」、スポットライトを受けたように三等三角点が輝いている。
2005年5月8日
準備万端!といったところで殆ど不安なく出発した。
いつものように東日原から歩き始める、しかし実は寝坊したため初期の予定より一時間遅い出発になってしまったのである。これだけが不安材料。
一応空は明るいが先ほどまでは曇っていたし、雲の流れはなにやら怪しげである。稲村岩は緑が濃くなっている。
「小川谷橋」を越え、「日原林道」を左に分け、鍾乳洞方向に入る。すぐに「一石神社」、境内に上がる。
右に「燕岩」の圧力を感じながら落石防護柵を乗り越え急斜面を上がる。けっこう険しい道が続く。
急登が一段落すると穏かな尾根に乗る。そこには巨樹探訪ルートとして整備された道が右手から上がってきている。前方には三脚を担いで撮影を目的に上がってきた御仁が歩いている。
しばらく気持ちの良い道を行くとそこにはミズナラの大木が!
その先は道形がはっきりしない、尾根筋を外さないように地図と高度計で位置を確認しつつ進む。
数箇所に野生動物の撮影を目的とした自動カメラが設置されている。
奥多摩けもの道
水源巡視道を横切る。スズタケが現れるが枯れて背も低く踏み跡ははっきりしている。
「金袋山」の山名板を見る。
道形はあやふやだが尾根を外さなければ大丈夫。藪も少ない。
「篶坂ノ丸(スズサカノマル)」の山名板を見る(鈴坂?)。前方には「ウトウノ頭」の山影が樹林の間から望める。
見下ろせばかなりの高度を稼いだのが実感できる。一旦少し下がった後アセビのトンネルのような急登を進む。
狭い尾根上に乗りしばらく進む。夢にまで見た「ウトウノ頭」、そこには有名?な手彫りで極彩色の看板。
木の根が複雑に絡まった岩場のやせ尾根を進む。やがて進行困難な崖に着く、先人に習って少し手前から左に急斜面を下る。
狭いコルに着くとそこは「大京谷ノクビレ」。「天祖山」の採石場の騒音が消える、ここで一休みした後再び急登。
登りきって「大京谷ノ峰」。
スズタケの藪を行くと「カラ滝ノ頭」の山名板。
さらにスズタケの藪は続く、しかし枯れているので比較的楽に歩けるが獣道が交錯。そして長沢背稜に到着。
「長沢背稜から酉谷を下る」に続く。
天祖から酉谷そしてヨコスズ尾根と歩いてきました、天気がぱっとぜず遠くの景色楽しむとはほど遠い物の、立派な木、わずかに残る桜、木々包む霧、此だけで有れば十分と言った感じでした
霧に煙る森はすばらしいものです、私はあまり遠くの景色を楽しむタイプではないので、好んでそういったところを歩きます。
ただ困るのは暗い森ではカメラの感度が悪いので写真が出来ない(手ブレばっかり)ことです。
感度のいいカメラほしいな!