カセージンのひとりごと

『奥多摩大好き』改題(2017年にタイトルを変更)

なごり雪花咲爺の店じまい

2018年03月21日 | 奥多摩

 なごり雪というには・・・山は大雪猛吹雪
 雲取山は休日だというのに人影は無し
 トップの写真は雲取山ヘリポート(五十人平)付近にて


 なごり雪最終放出大バーゲン



 小袖集落0730→堂所0830→七ツ石小屋下0905→ブナ坂0945→五十人平1020→小雲取山1100→雲取山1130,1200
 →奥多摩小屋1235→ブナ坂1300→七ツ石小屋1340,1345→堂所1405→小袖集落1500


 奥多摩の山は雪になるらしいとの予報で雲取山に向かった
 この冬はほとんど山に行っていないので冬装備が見当たらない
 いつもの散歩スタイルにウインドーブレーカーを追加しただけのいでたちで出発
 靴は車の中にいつも入っているはずなのでスパッツ(ゲーター)を探し出して持つ

 青梅に着いた頃雨が降り出した
 馴染みのコンビニで朝飯と弁当を買う
 「白いものが落ちてきたよ」と店長が言う

 小袖集落に着いた頃は路面がうっすらと白くなっていた



 住民のおじさんの許可を受けている指定の駐車スペースには工事の車が有ったので通行に支障がなさそうな路上に停め、ちょうど出てきたおじさんにその旨告げる「除雪が来るかもしれないからキーを付けておいてくれ」と言う
 ”小袖乗越(こそでのっこし)”に立派なトイレ付きの村営駐車場ができたので一般の方はそちらへどうぞ

 流石にトレランシューズでは雪道は厳しいので軽登山靴に履き替えスパッツを着ける
 いつも車に積んであるトレッキングポールを1本持つ

 登山道に上がると二人分の足跡がある
 一人はそれほど時間がたっていないようだ



 暫く進むと下山者に会う
 どうも先の登山者の足跡と同じようだ
 つまり引き返してきたのか?
 そういえば彼のいでたちは登山者っぽくはない
 足元を見ればゴム長靴
 この人は何者であろう???

 しばらくこのルートを歩いていない
 見慣れない看板が!


 将門の迷走ルートや春の雪


 堂所付近から先程の足跡が見当たらなくなってきたので彼はこの辺りで引き返したのか
 何をしに来た人であろうか?(ミステリー小説の読みすぎ^^;)

 その先は一人分の足跡、それも新雪でかなり埋もれてきた

 七ツ石小屋下付近で二人の下山者とすれ違う
 昨夜からの泊まり組らしい



 積雪はどんどん増える15cmほどにもなったか





 ブナ坂で小休止をしようと思っていたが猛吹雪
 夏には木陰を作ってくれる木々もカラマツやブナでは葉を落としているので雪除けにならぬ
 風が吹き抜けるこの鞍部では立ち止まるのも困難



 尾根筋を少し進んで風の弱い部分を探す
 ようやくザックを降ろせた
 凍るように冷たい水を飲み、甘いものを口に詰め込む



 奥多摩小屋の手前まで来ると吹雪はさらに激しく・・・(トップの写真参照)
 下山者のも先行者のも足跡はすっかり消滅している



 吹きさらしのヨモギの頭を避けて巻道に入ると下山者とすれ違う
 後から思うに先程の足跡の人物のようだ
 すでに雲取山の頂上に到達して戻ってきたものらしい(すばやい!)



 小雲取山まで急斜面で体力を消耗し尽くし
 雲取山までなんと遠かったことか
 ようやく避難小屋に辿り着く



 小屋にザックを下ろし山頂まで往復する
 こちらも景色が変わっていた
 すごい山名標柱が立っている



 小屋まで戻ったらポットの湯でドリンクを作りコンビニの握り飯などを頬張る
 外は相変わらず吹き荒れている
 外気温は-8℃ほどだが小屋の中はかなりマシな気温だ
 


 気力を振り絞って帰路に着く

 いつもは七ツ石山を経由して帰るのだが疲労でブナ坂から登り返す気力が残っていない
 巻道を通って七ツ石小屋に寄る



 ちょうど登山者が一名帰り支度を終えたところだった
 「ようやくここまでたどり着いたがこれで引き返す」とのこと

 小屋番さんと立ち話
 「この時期のこの気温は初めての経験、この積雪も珍しい」と
 北陸出身の小屋番さんの故郷ではこの冬大雪だったという
 「気象の予想はむつかしいね」などと話は弾むがもう帰らねば

 堂所近くまで下ったところで三人の若い登山者が登ってくる
 「上はどのくらいの積雪ですか」と聞く
 「24,5cmくらい」と告げると結構驚く
 そういえばこの辺りはまだ15,6cmほどしか積もっていない

 小袖集落まで下ると道路はしっかり積雪



 我が愛車も雪だるまの様相
 様子を見に来たらしい轍はあるが除雪はされていない

 エンジンを掛け暖機運転
 冬山装備ではないので衣類は雪と汗でずぶ濡れ
 この状態で外でじっとしていたらすぐに低体温症になるであろう
 総着替え

 車の窓は雪を除いたが屋根は困難
 車を出す、15cmほどの積雪は重く手応えがあるが冬用タイヤは難なく進んでくれる
 下りに差し掛かり村営駐車場の手前で前方の安全を確認した上で
 ”急ブレーキ”
 屋根の雪はフロントガラス越しに大雪崩
 今日は一台も無い駐車場に入り残りの雪をさっぱりさせてから車道に戻る


  おしまい
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2 コメント

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こんばんは (西やん)
2018-03-22 20:21:42
当然アイゼン着用ですか、それともスノーシューでしょうか。
最近は雪の季節は低山と決めています。
昨年はそれでも雪の金時山に行きました。
トレースが狭く下山syとのすれ違いも苦労しました。
三頭山の遭難はひどいですね。
駅でパーテイを組んで登山、足はスニーカー。
飽きれます。
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Unknown (カセージン)
2018-03-23 07:48:15
西やんさま
アイゼンもスノーシューも無しです
これは書きかけの記事・・・後ほど言及するつもりですが
そうですか、あの遭難はスニーカーだったりするのですか
あのコースは流石に雪の中を歩く気にはならない急斜面有ったりしますよね
誰がリードしたのかあるいは迷い込んだのか
それも行動時間がおそすぎです
全員救助が不幸中の幸いというやつですね
返信する

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