「鷹ノ巣山」と「六つ石山」の間、「鷹ノ巣城山」のちょっと東に「将門馬場」と名付けられた場所(山頂名というには山頂らしさが無い)が有る。北北東に「タル沢尾根」を抱える、今回はこの「タル沢尾根」を「日原」側から「将門馬場」目指して登った、実は先週これを行う予定だったが諸般の事情で変更になりいわゆるリベンジ山行と相成った。
2005年4月16日
「東日原バス停」から「タル沢尾根」を目指す。
先週はバス停すぐ民家の脇から下に下りたが今回は「hillwalker」さんのアドバイスによりバス停から少し戻ったところから降りるところを探す。
それらしき石段が見つかり下る、先週の道にに合流し同じくつり橋を渡る、先週通り過ぎた上方への道を捉え登攀開始、ところがこの道はどんどん左へ巻いて行ってしまう。
これがいわゆるタル沢古道なるものであろうか?予定していた916m標高点に達するには右に尾根を目指さなければならない、また道を間違ったようだ。
せっかくだからこれを行ける所まで行ってみよう、さらに行くと道は崩れかけているがしっかりした石組みなどが見受けられる、これが「タル沢古道」であろう。
だんだん道形が怪しくなってくる、小さな祠、確かに生活のにおいがする、その次は金網のフェンス、鹿の食害よけのガードである、ゲートがあり押し開けて進む、いきなり崩壊地とても先には進めない。
諦めて右の尾根を目指す。ここで大きな間違いを犯す、さっきのフェンスのゲートを戻るべきだった、そうしないでフェンスの中を直登することになった、どうなったか?尾根の一歩手前から尾根に越えられない、フェンスが実にしっかりしている。
仕方なく、右の気持ちよさそうな雑木林を恨めしげに眺めつつ、てまえの無粋な植林帯を歩くことになってしまった、まあ結局上部でゲートから抜けられるのだが。
そうするうちにいきなり標高1297m地点、あとは尾根が広がりつつ不安ながらもちゃんと「将門馬場」にしっかり到着。
なじみの「石尾根従走路」に出て一旦「六ツ石山」に寄り先週の「狩倉山」、ここからもう一度「山ノ神尾根」、今度は下る。
先週登っているから地形を覚えているがはじめてならば不安なルートファインディングであろう、地形図と感覚となかなか一致しにくい、ともかく私は大丈夫。順調に下る。
標高1286m地点、この先やせ尾根!進むと岩場、崖である左から回りこむ巻道らしい踏み跡をたどる(先週の自分の足跡も含まれる)巻き終えて崖下。
足元に小石が!落石!早く崖から離れよう。右の首筋に異様な感覚、「ウォッウォッウォッ」激しい息遣いのような唸り声!右に振り向くと目の前(やや上方、崖の途中)に「熊」・・・ええっ・うそっ・ほんと!って感じ。
あまりにも近すぎる!何にも対策を打てない!考える時間は無い!・・体は勝手に動いた!逃げた!三メートルほど前にすっ飛び木の幹に取り付きぐるっと廻りこんで身構えた。まったく無意識、体が勝手に動作した。
見えた、「熊」、もがいている、方向を変え、崖をよじ登っている、足は動いているがちっとも進まない、かわいそうな感じ、それでも岩場を乗り越え視界から消えていった。
「熊」ごめん、昼寝でもしていたのかな。こっちも驚いた、腰が抜けて足が動かないんじゃないかと思い、恐る恐る体をいろいろ動かしてみるが別段異常は無い、アドレナリンの分泌も感じられない、あまりにも突然すぎたから?
少々物足りないがまあ怪我も無くよしとしよう。「熊」は上に行ったし、こちらは下るだけ。
先週に続き再び「小菅山」、先日カタクリの群生地を見た北面の尾根、標高にして100mほど下ってみるが花の気配は無し、「小菅山」に登り返す。
東面の植林帯を進みしっかりした道に合流、そのまま「小菅集落」に降り立つ。
生活道路を歩いて日原街道、バスの便が無いので奥多摩駅まで歩く。
いつもの「東日原バス停」から少し戻る、対岸に「カラ沢尾根」を見る、降り口を見つける。
ツツジが開花している、芽吹きの中を吊橋で対岸に渡る。
「タル沢尾根」の取り付きから植林帯を行く
これがタル沢古道であろうか?埋もれかけているがしっかりした石組み。
崩壊地に出る、周辺には「ハシリドコロ」が群生。
鹿よけフェンスとゲート
1297m標高点の小ピーク、向かいのタル沢尾根の小谷には残雪が見える。
上り詰めると広く平坦な「将門馬場」
「六つ石山」
「狩倉山」から「山ノ神尾根」へ
「小菅山」、「カタクリ」の幼葉が密生している、これらは数年かかって花をつけるのであろう。
東に下って小菅集落
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http://members.goo.ne.jp/home/shimada_yama
2005年4月16日
「東日原バス停」から「タル沢尾根」を目指す。
先週はバス停すぐ民家の脇から下に下りたが今回は「hillwalker」さんのアドバイスによりバス停から少し戻ったところから降りるところを探す。
それらしき石段が見つかり下る、先週の道にに合流し同じくつり橋を渡る、先週通り過ぎた上方への道を捉え登攀開始、ところがこの道はどんどん左へ巻いて行ってしまう。
これがいわゆるタル沢古道なるものであろうか?予定していた916m標高点に達するには右に尾根を目指さなければならない、また道を間違ったようだ。
せっかくだからこれを行ける所まで行ってみよう、さらに行くと道は崩れかけているがしっかりした石組みなどが見受けられる、これが「タル沢古道」であろう。
だんだん道形が怪しくなってくる、小さな祠、確かに生活のにおいがする、その次は金網のフェンス、鹿の食害よけのガードである、ゲートがあり押し開けて進む、いきなり崩壊地とても先には進めない。
諦めて右の尾根を目指す。ここで大きな間違いを犯す、さっきのフェンスのゲートを戻るべきだった、そうしないでフェンスの中を直登することになった、どうなったか?尾根の一歩手前から尾根に越えられない、フェンスが実にしっかりしている。
仕方なく、右の気持ちよさそうな雑木林を恨めしげに眺めつつ、てまえの無粋な植林帯を歩くことになってしまった、まあ結局上部でゲートから抜けられるのだが。
そうするうちにいきなり標高1297m地点、あとは尾根が広がりつつ不安ながらもちゃんと「将門馬場」にしっかり到着。
なじみの「石尾根従走路」に出て一旦「六ツ石山」に寄り先週の「狩倉山」、ここからもう一度「山ノ神尾根」、今度は下る。
先週登っているから地形を覚えているがはじめてならば不安なルートファインディングであろう、地形図と感覚となかなか一致しにくい、ともかく私は大丈夫。順調に下る。
標高1286m地点、この先やせ尾根!進むと岩場、崖である左から回りこむ巻道らしい踏み跡をたどる(先週の自分の足跡も含まれる)巻き終えて崖下。
足元に小石が!落石!早く崖から離れよう。右の首筋に異様な感覚、「ウォッウォッウォッ」激しい息遣いのような唸り声!右に振り向くと目の前(やや上方、崖の途中)に「熊」・・・ええっ・うそっ・ほんと!って感じ。
あまりにも近すぎる!何にも対策を打てない!考える時間は無い!・・体は勝手に動いた!逃げた!三メートルほど前にすっ飛び木の幹に取り付きぐるっと廻りこんで身構えた。まったく無意識、体が勝手に動作した。
見えた、「熊」、もがいている、方向を変え、崖をよじ登っている、足は動いているがちっとも進まない、かわいそうな感じ、それでも岩場を乗り越え視界から消えていった。
「熊」ごめん、昼寝でもしていたのかな。こっちも驚いた、腰が抜けて足が動かないんじゃないかと思い、恐る恐る体をいろいろ動かしてみるが別段異常は無い、アドレナリンの分泌も感じられない、あまりにも突然すぎたから?
少々物足りないがまあ怪我も無くよしとしよう。「熊」は上に行ったし、こちらは下るだけ。
先週に続き再び「小菅山」、先日カタクリの群生地を見た北面の尾根、標高にして100mほど下ってみるが花の気配は無し、「小菅山」に登り返す。
東面の植林帯を進みしっかりした道に合流、そのまま「小菅集落」に降り立つ。
生活道路を歩いて日原街道、バスの便が無いので奥多摩駅まで歩く。
いつもの「東日原バス停」から少し戻る、対岸に「カラ沢尾根」を見る、降り口を見つける。
ツツジが開花している、芽吹きの中を吊橋で対岸に渡る。
「タル沢尾根」の取り付きから植林帯を行く
これがタル沢古道であろうか?埋もれかけているがしっかりした石組み。
崩壊地に出る、周辺には「ハシリドコロ」が群生。
鹿よけフェンスとゲート
1297m標高点の小ピーク、向かいのタル沢尾根の小谷には残雪が見える。
上り詰めると広く平坦な「将門馬場」
「六つ石山」
「狩倉山」から「山ノ神尾根」へ
「小菅山」、「カタクリ」の幼葉が密生している、これらは数年かかって花をつけるのであろう。
東に下って小菅集落
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次の日当管理人と同じコースをまったく逆に歩いた人がいました、何事も無かったようです。
熊に遭遇したのは二つある岩場の上の方ですね。上りなら崖際を巻くより三点確保で直登した方が安全と感じる場所。確か折れそうな頼りない木しかないはず。あんなところで遭遇とは! どこにどうやって飛んだのですか?
山ノ神尾根側の古道は、上りのときに北から西に尾根がカーブする地点で尾根をのっこす踏み後があります。あれではないかと私は推理しています。また西に転じてちょっと行ったところにも日原方向に伸びる踏み後があったような気がします。
ということで上の岩場です、細いブッシュみたいのにつかまり振り返りました(それ以上行くと斜面から落ちるので)。ザックを外し、武器にじゃなく顔面を保護しようと身構えたんですが・・相手のほうがもっと焦っていたみたいですね。
もう一度古道の行方を確かめに行って見ましょう。
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