しいやみつのりの吞んべえ日記

今宵も一人晩酌のおっちゃんのつぶやき・・・なのだ。

しいやみつのりの・僕の猪鹿村、その7

2022-09-05 09:16:48 | 日記

山生活での楽しみといえば、秋になるとアケビや栗、僕ら子どもにとっては

身近な果物、柿ドロボーにいそしみ…、いやいや、山村ではどこにでも柿は

たわわに実って、誰からにも«がられる»(怒られる)ことはないとよ。

そんな中、友達3人と山の斜面で柿をもぎっていたとよ。

するとその中の一人が、柿の木から数メートル下に落下じゃが。

あらっ?し、死んだちゃねえとけ!

僕ら2人は、慌てて近所の大人を呼んだとよ。

そのまま、友人は大人に担がれて……。

夕方、友人のことが心配になり

二人でソロ〜リと友人の家へ。

な、何と、友人は風呂に浸かり鼻歌を…。

僕らを見つけると「いよっ」と片手を上げて挨拶。

聞いた所によると、落下し気絶しちょつたとの事。

ばつが悪くてすぐに来れんかったげな。

友人の分の柿を、おすそ分け。

「命がけの柿じゃが」と3人で頬張ったが

気のせいか、ちょい渋みが残った柿じゃったがね。

次回は「親父の背中」じゃが。

 

 


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