山生活での楽しみといえば、秋になるとアケビや栗、僕ら子どもにとっては
身近な果物、柿ドロボーにいそしみ…、いやいや、山村ではどこにでも柿は
たわわに実って、誰からにも«がられる»(怒られる)ことはないとよ。
そんな中、友達3人と山の斜面で柿をもぎっていたとよ。
するとその中の一人が、柿の木から数メートル下に落下じゃが。
あらっ?し、死んだちゃねえとけ!
僕ら2人は、慌てて近所の大人を呼んだとよ。
そのまま、友人は大人に担がれて……。
夕方、友人のことが心配になり
二人でソロ〜リと友人の家へ。
な、何と、友人は風呂に浸かり鼻歌を…。
僕らを見つけると「いよっ」と片手を上げて挨拶。
聞いた所によると、落下し気絶しちょつたとの事。
ばつが悪くてすぐに来れんかったげな。
友人の分の柿を、おすそ分け。
「命がけの柿じゃが」と3人で頬張ったが
気のせいか、ちょい渋みが残った柿じゃったがね。
次回は「親父の背中」じゃが。
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