今回の、牧水取材日記は、宮崎県の高千穂だ。高千穂峡⌈真名井の滝⌉が有名である。
国の名勝、天然記念物に指定されている。今回は高千穂峡の写真は無いのだが、
よくテレビで宮崎の観光地を紹介する時には、必ずと言っていいほど登場する。
崖の上から滝が流れていて、その下をボートで漕いでいくシーンでお馴染みだ。
若山牧水が17歳、旧制延岡中学四年生の時の修学旅行で、十三泊十四日徒歩で
移動直線距離二百六十キロ、熊本で陸軍演習を見学する旅に宮崎、熊本、大分、と出かけたと言う事だ。
しかし、歩きで行くとはすごい。僕なんかチョツト歩くくらいで、ヘロヘロである。
若山牧水が日本全国をほぼ足で、旅したのも頷ける。
今回、紹介するのは、僕の出身の宮崎県延岡市から、約1時間ちょいで
熊本方面に向かって行くと、その途中にある、高千穂観光物産館である。トイレ休憩でチョツト
寄って見た。
物産館の店内には、お土産として、焼酎がズラリ。芋、麦、そば等を原料とした焼酎は
独特のコクと香りが、店内に広がっている。
無料試飲コーナもあったのだが僕は焼酎独特の、あの匂いが苦手で、飲んだ事がほとんどないのだ。
この物産館の横に、何と焼酎のトンネル貯蔵庫がある。
熊本県への接続が期待されていた高千穂線延長工事は
熊本県側のトンネル内出水⌈昭和49⌋により中止された。つまり
このトンネルには、一度も列車通ることは一度もなかったらしい。
トンネル内部の温度が、焼酎を貯蔵するのに適している事から
平成12年樽貯蔵庫として再活用を開始、高千穂観光物産館⎡トンネルの駅⎤として
再スタートをしたらしいのだ。
トンネルの入り口にはバラエティに富んだ焼酎がお出迎えだ。
貯蔵されている貯蔵樽は約1、300本、トンネルの長さは1、115メートルだ。
このトンネルを一周すると酔っ払いそうだ。
どこの県もそれぞれ道の駅は、個性ある物産で賑わっているが、これだけの
焼酎品揃えの道の駅も珍しい。焼酎好きにはたまらん、高千穂のトンネルの駅である。
今回、僕の描いた⎡マンガ 若山牧水⎦。牧水はお酒大好きな歌人なのだが、焼酎は苦手だったと聞いた事がある。