しいやみつのりの吞んべえ日記

今宵も一人晩酌のおっちゃんのつぶやき・・・なのだ。

もーれつ日記『その67』いやはや。

2017-12-09 06:33:14 | 日記

久しぶりのブログになってしまったのだ。

今、来年に向けて歌人の『若山牧水』の漫画を描いている。牧水の一首で

「しらたまの歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけれ」と言う酒の歌がある。

牧水は日本全国を回り酒と旅を愛した歌人でもある。

 

牧水は酒の歌で約300首、以上の作品があるのだ。まさに酒と旅のバカボンド、牧水である。

歌人、若山牧水は宮崎県の日向市東郷町の坪谷と言う所で生まれたのだが

小学校と中学は隣の町、延岡だ。つまり僕の田舎である。牧水はこの延岡で8年間を

過ごし、歌人、牧水の土台を作った町でもあるのだ。石川啄木や北原白秋の名前は一度位は

聞いた事あると思うのだが、若山牧水の事はあまり知られていないようだ。

この漫画を描くきっかけとは、酒である。我が師匠、赤塚不二夫先生もお酒は大好き。

2年前に赤塚先生の生誕80周年で小学館から単行本「赤塚不二夫先生との下落合吞んべえ日記」を

描かさせて貰ったのだ。僕がアシスタントの頃の酒での思いで話だ。作品の内容だが…買って読んでね。

さて、次の作品もお酒をテーマにと思っていた時に、フッと「うちの田舎に歌人の牧水が居たなぁ…たいがい、

昔の偉人は酒大好きだよなぁ」と思い

よく調べてみると、これがスゴい酒飲みだったのだ。一日に1、2升は飲むと言う大酒豪だったのだ。

おかげで牧水は44年間の人生で、幕を閉じてしまった。その時の病名が急性腸胃炎兼肝臓硬変症だ。

早い話が肝硬変である。飲み過ぎたようだ。ただ、牧水はただの飲み助だった訳ではなかったのだ。

偉大な飲み助でもあったのだ。これは漫画で描くべきだ!と思い、調べてみるとこれがまた面白いのだ。

内容は漫画で読んでね。170ページの単行本として来年の牧水没後90年に合わせて描いているのだ。