僕の住んでいる埼玉県の熊谷市。全国有数の暑い街『あついぞ!熊谷』のキャッチフレーズで有名である。
ところが、この「あついぞ!熊谷」。昨年度いっぱいでひっそりとやめていたらしいのだ。嘘だろう!と思ったのだが。
熊谷市によると「暑いというイメージが定住促進に悪影響を及ぼすおそれがある」と、言う事らしい。
そこまで暑くないだろうが!と、ツッコミたくなるが。熊谷は暑い以外にも、実に平和で災害もほとんどなく僕は好きな街である。
そんな熊谷から国道17号、熊谷バイパス上がり線さいたま方面に走っていると、マニアにはたまらない、約30年前の古い自販機が
置いてあるオートレストランの『鉄剣タロー』がある。
一見横長の古いレストラン風に見えるが、中に入ると
壁際には自販機があり、うどん、ハンバーガー、トーストサンドが食べる事ができる。自販機の手前にはゲーム機が
数十台並んでいるのだ。僕が行ったのは昼間だったので、さほど怪しさは感じなかったが天井を見上げるとピンクとブルーの
蛍光灯が光り輝いていた。多分、夜になると怪しい夜のスナック風になりそうな感じだが、店内はいたって健全だ。
自販機のうどんを食べたのだが、味は普通ではあるが、店内の雰囲気とあいまって旨くかんじた。多少、プラスチックのどんぶりが
頼りなさそうで、うどんをこぼしそうになった。トーストサンドも食べてみた。熱々のトーストが銀紙に巻かれて出て来た。
すぐには手で触れないほどの熱さだ。これは旨かった。
この『鉄剣タロー』の名前の由来だが、店内のチラシによると「店名の【鉄剣タロー】は埼玉古墳群の出土品〈タロー〉は
坂東太郎に因〔ちなんだ〕んだ物らしいのだ。オープンは昭和63年、現オーナーの亡くなったご主人が行田でスリッパ工場を営む傍ら
バイパス開通に合わせて、始めたらしいのだ。この「鉄剣タロー」は映画撮影でも使われているのだ。
近場で面白い場所を発見するのも面白い。