2012年の夏頃、本場蘭州ラーメンが食べたくなり、甘粛省に出かけました。
目的地は2つ。「甘粛省蘭州でラーメンを食らう」「甘粛省甘南チベット族自治区でラブラン寺を眺める」こと。
■とりあえず飛行機で蘭州へ
上海からとりあえず飛行機で蘭州へ。
▲蘭州空港
市内までむっちゃ遠かったので乗合タクシーに乗ってバスターミナルまで。
なぜか同乗の中国人に「戦争についてどう思ってる」とか聞かれ、周りも話に乗っかり袋だたきに…。つらかった。
乗合タクシーに適当なところでおろしてもらい、とりあえず本場の麺を食らう。
▲写真の向きがおかしいけど、うまかったのは覚えてる。
■バスに乗って、目的地「ラブラン寺」を目指す
今回の目的地は甘粛省南部の甘粛省甘南チベット族自治区なので、中心部「夏河」までのバスチケットを購入。
蘭州からは約4時間の道のりです。
▲場所はこのBのあたり。中国はでっかいね
▲4時間後、夏河に無事到着。これがメインストリート
町はチベット人だらけ。っていうか僧侶だらけ。これも中国。人民元使えるんだからびっくり。
これで上海と同じ国だなんて、、信じられない。
▲僧侶たち
▲これがラブラン寺。現存するチベット仏教寺では最大面積だそうです。
▲マニ車をまわしてみる
■宿で店番をするチベット人の女の子と仲良くなる
寺は目的地でしたので、期待通りとても良かったのですが、この旅行で一番びっくりしたのがこの話。
宿に店番をするチベット人の女の子(8歳)がおり、何か勉強しているので話しかけてみると、普通語で返事が。
▲教科書
チベット族だし、まさか中国語で返事があると思わなかったのでびっくり。
この子のお母さんもチベット族なのですが、昔は都市部に居住していた事もあったそうで、中国語が堪能。
チベット族に対する教育制度についていろいろ教えてくれました。
聞いたところによると、
「少数民族は少数民族専用の学校に通う(漢民族が居ない学校)」
「授業は基本的に民族語(つまり、チベット族ならチベット語で教育を受ける)」
「普通中国語は外国語のような扱いで、小学校1年生から読み書き会話を習う」
らしいです。
さらに、お母さんによれば、この少女は「クラスで一番頭がよく、もしかしたら高校大学も行けるかもしれない」とのこと。
お姉さんもいたのですが、こちらのお姉さんは「お金の問題で」進学させる事ができなかったそうで、中国語は話せないそうです。
会話はできませんでしたが、性格の良さそうなお姉さんでした。
▲また画像の向きがおかしいですが、これがチベット人向け中国語の教科書。
■滞在4日目は草原へ
宿で蘭州から遊びにきた漢族の女の子と仲良くなり、近くに草原があるから一緒に馬に乗ろう!ということで乗馬に。
▲これも中国!上海と同じ国!
乗馬を楽しみ、一緒に蘭州に戻り、翌日上海に戻りました。
■最後に
僕は大して知識も無いままに、「チベット人も強制的に漢民族の教育を受けさせられている」と思い込んでいたので、驚愕モノでした。
民族語で教育を受けているとは。
草原での乗馬も、上海と同じ国にいるとは思えない景色が広がっており、時間をかけても「中国全省を踏破しよう」「一つでも多くの町を訪問しよう」と決意せざるを得ない旅行になりました。もう1回行きたいな。
本当に、中国という国は、広く、人が多く、「上海にいるだけではわからないことがたくさんある」と感じた良い旅だったと思います。
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