暇なざれごと

ごくごく日常の話とか色々ありのノージャンルの戯言(?)日記です。

LOOSER6。

2011年05月23日 23時45分35秒 | CUE/NACS
TEAM NACSの5D -FIVE DIMENSIONSの一環で、その中の「森崎企画」の舞台でした。

名古屋ではやらないので、大阪の森ノ宮ピロティホールにて、見てきました。
はじめて見たのはDVDで、ずっと生で見たかった舞台。

オリジナルメンバーでないけど、見れるということで嬉しかったです。
運良く2日も見れたので感想を書こうと思います。

2日間見たために、2日間分まとめて書いてしまいます。
そのため若干読みにくい部分もあります。

また、DVDとの初演の話も書いていますので、ネタバレもあります。
気になる方は、この記事はスルーしてください。


話は、タイムスリップ物。
一人の現代の男性が現代の憂さから離れ、怪しい男から貰った「時を越える薬」で幕末に行くが、なぜか新撰組のメンバーに間違えられ、その中で色々な体験をしていく・・・・というのが大筋の話。
以前、DVDの際も語っていますので。

前回の主役は、現在昼ドラ「霧に住む悪魔」の悪の王子様役(ぉぃ)こと「戸次重幸さん(この時は佐藤重幸)」で役柄設定は、30歳のだらしない独身フリーター。
今回は、脚本書いている本人の「森崎博之さん」で、設定は40歳リストラされたお父さん。

これだけでも、かなり違いがあるのに、これをどいう風に同じ作品とするのかが見所でした。
(ただしくは、似たような感じで。というのが正解かな。)


最初は、DVDのお馴染みの映像シーンから始まり幕が開きます。
それよりちょっと前に客席の方に青いライトを当てる演出があったのですが、普段の習慣で客席入り口を見てしまった。
そこからの登場なんて、この場合考えられないのに。(いつも行くライヴが客席登場アリなのです。)

セットは少し変わっていて、壁が一部御簾のようになっていました。

登場もふすまが開いてではなく、舞台にインの状態から登場。
剣舞が始まりましたが、やはり人が違うのと殺陣を今回は取り入れたそうなのでので、また違う感覚でした。

このシーンは現代のシーンでカメラリハーサルのための動きを見るためのものという設定。
そこで森崎さんは土方のとして登場。もちろんカメラリハーサルの為の役者の代理なのですが。

設定が「サラリーマン」だから、このシーン無いと思いましたよ。

沖田役をやっていた人が「親父」と言ったので、息子さんというのがわかりました。
40歳で20歳近い息子かぁ。
森崎さんの息子さんがアレくらいになったら、二人の関係ってああなるのかなぁとイメージしてクスっと笑ってしまいました。

森崎さんは、息子さんの友達の代わりとして来たけど、妙におのぼりさんテンションでした。

そして、ある日の夜息子さんに「新撰組に会って来た」と話します。
当然のことながら息子さんは、信じません。

そこから森崎さんの語ります。


カメラリハーサルの帰り道、怪しい男からタイムスリップする薬を貰らうのです。
未来と過去に行く薬があったのですが、森崎さんは過去に行く薬を選びます。

1日目は新世界で2日目はひっかけ橋(阪神が優勝したら飛び込むあの橋。戎橋というらしいです)に変わっていました。
東京ではサンシャイン通りだったと話をどこかで見たなぁ。

おおぃ、あなたは白崎映美さんですか。
(私の好きなバンド上々颱風のボーカル。この人もMCなどで地域別でその地域のに変える。そういや、あの方も元・東京乾○池の・・・。)

貰った薬を飲み150年前の幕末に行きます。

実は1日目の時、森崎さん薬を飲む瞬間自分自身で眼鏡をバッとはずしたのです。
私は演出だと思って、この演出カッコイイと思ったのですが、事故だったみたいです。
終演後、挨拶でわかりました。でも、そっちの方が良いよ・・・・。(´・ω・`)
しかも、度の入っていたものみたいで、視力がどれくらいかは知らないのですが、あの状態で良く出来たなぁと思う。
(森崎さんは目が悪いそうです。)
さすがはプロですね。
通常は、付けっぱなしで演技だそうで2日目はそのままでした。

時間を越える演出も変わっていて、新撰組関連の映像が色々写しだされていくのは凄かった。
次にふすまあけられた瞬間、青に白のお馴染みの新撰組の隊服がかけてあり、それを森崎さんが取るという演出でした。

前回は新撰組屯所まででしたが、今回はきちんと壬生寺の名前まで出ていました。
新撰組の隊服は基本は前の赤羽織の衣装で同じなのですが、多少イメージを初演と変えたかったのか、袖に黒いラインを縫い付けてありました。

お約束のお遊びシーンがあって、そこでは演技をしつつガチで勝負するのですが、ここが楽しい。
最初は「殿様(王様)ゲーム」で、近藤が王様による土方と沖田のキスシーン。
これ初演より長かった。これは腐女子は歓喜でしょうね。(私は腐女子ではありません。)

藤堂平助が登場。これが今回の新キャラだったらしい。
が、オネェキャラ。
しかも人の3倍早い、抜き足の達人(?)らしい。

山南になっている森崎さんを襲ったりキスをせがんだり。
前回の含めて、鉢金をきちんとしてるキャラ。
これも一部史実ネタがあるためにしているのですけどね。

で、森崎さんが「殿様(王様)ゲーム」を拒否して別の遊び「シャア少佐遊び」を提案する。
まぁ、前作の戸次さんがガンダムに詳しいことに特記したのですが、今回もしました。
森崎さんは詳しくないので、「友達からきいたのですが・・・」といってました。
それが「シャア少佐」といういわば、言う数を増やして、途中で上手くいえなかった人が負けのゲーム。
これでの落ちは最後の人で、今回は沖田が落ちでした。

が、2日目の千秋楽にクリアしちゃたんだよね。
基本、このシーンはガチなので、どいう結果になるか判らないのです。
で、最初の森崎さんに来てしまうことに。
本人はまさか来るとは思わず、あわてて続けたのですが、1回失敗2回目やらせてもらって失敗。
「このゲームはやることないわ」といってました。
まぁ、森崎さん前回のオチでしたからね。

いよいよ、芹沢鴨登場。

衣装はもちろん褌に羽織姿。
このインパクトを考えたのは、本当に凄いな。
ちなみに初演のLOOSERのDVDみた友人達は、「芹沢鴨=褌に羽織姿」になっています。

体がしなやかで踊りが上手いと思った。
安田さんほどのはっちゃけは無いけど、味がある芹沢でした。

今回は芹沢の宿に火をつけたシーンはありませんでした。
あれはあったほうが良かったなぁ。キャラが違うので無理なのは判りますがね。
もしくは、「史実は解釈一つでどうにでもとれる」この言葉が欲しかったなぁ。

飯野さんの芹沢もなかなか味があって素敵。
安田さんは「強いけど弱い芹沢」
飯野さんは「おしゃらけていても強い芹沢」

私だけかもしれませんが、飯野さんの芹沢からなんとなく安田さんの雰囲気がとれました。
一瞬「安田さん?」と勘違いする演技がありました。
飯野さんと安田さんが重なったというかダブったというか。
でも、なんだろう?


大和屋焼き討ちのシーンでは、人がいないからいるように台詞でいって、さらに「フラフォーでは見れない南蛮渡来の-」の時、森崎さんはショックを受けるのですが、芹沢が敵がいるのを見えているのを知ったら、さらに森崎さんは「向こうが一つ年上なのにー」とさらにショックを受けたのは、笑いました。
そうなのか、飯野さんとは1つ差だったんだ。


芹沢が死ぬシーン。
今回は、芹沢本人自ら切腹するシーンがありました。
それを土方が介錯する形で、前のよりもわかりやすかったかも。

ここで疑問が、実は現代に戻った際の森崎さんの役の背景のシーンがあったのですが、そこでドラッグがかかわる事件に息子が関わってしまい。無罪なのに息子はすべてを失い、自暴自棄になっている。
自分(森崎さん)は飲み会の席の一言で、リストラ。

確かに何か思うことがあったかもしれないけど、怪しい男での薬を、父親である森崎さんは簡単に飲んだのか?
初演の時は、それこそ「興味本位」の可能性があったので飲んでも納得したのだけど、父親であり、ましてや息子が無罪でありながらもドラッグに関わっていたのに。

これがちょっとした疑問でした。

さて、2回目のときは長州側の吉田稔麿になってしまった森崎さん。

ちなみに初演は5人ですが、今回は6人で色々な役を演じています。
長州側も演じるのですが、これは今回も羽織を変えることで役柄を分ける形です。
これって演じわけなどが大変ですが、このアイデア面白いなって思う。
時間短縮も出来るし、これでないと出来ない演出もありますからね。

さて、前回は魚顔と呼ばれる音尾さんが桂でした。
その際変装をして逃げる桂ネタがあったのですが、それは顔ネタを上手く生かして「魚」でした。
イケメン集団「*pnish*」はどうなるだろうと思ったら、いきなり被り物をかぶり「ラマ」になったのです。



土屋さんってひょっとして*pnish*では馬面設定なのですか?
しかも、ラマの変装(?)の際、「きゅーんきゅーん」と可愛く鳴いたりするのです。
これ卑怯だわ。面白すぎる。

それを見た新撰組の反応は、「ラマか」で終わるのですが。
(この時代にラマ知っている日本人はいません。たぶん。)
2日目の時は「マチュピチュに帰れっ」といってました。


いよいよ池田屋事件になります。
戸惑いながらも、見守る形の森崎さん。
それでも、事件を防ごうと近藤に場所を嘘つくのですが。
近藤が森崎さんにだまされて、しこく屋に行って気づいて戻って来たときに泣きながら、「だまされたぁ」と言うのが可愛かった。
あと、永倉がチャラ男になったのは、笑ってしました。それがその森山さん(土方=龍馬の役もやっていました)が合うのが笑ってしまいました。

池田屋に入ってから、殺陣のシーンが入ってきます。
今回は特別に殺陣師の人にもお願いしたほどのシーン。
確かにこだわっていました。

前回好きだったシーンもここでのなのですが、変わっていて寂しかった。
役割の関係上仕方なかったけど。
暗転の中の動きを見れたので、その分どのように動いているか見れて楽しかったけど。
(↑間違った舞台の見方している人。)

宮部の自害シーン。あれは初演の森崎さんの演技の方が好きだ。
私的な感じでは舞台では、アレぐらいしないと栄えないと思う。
それに初演のときの方が、かっこよかった。

桂のシーンで、森崎さんが自分の息子を怒るように死のうとした桂さんを逃げるように説得したシーン。
コレは初演のパターンでは出来なかったと思う。
「父親」という設定だから出来たものだと思います。

戸次さんの場合は、言い方が悪いけど子供ぽっさのある演技でした。
「自分がダメだからここでやりたい」と言った、戸次さんの主人公。
一方、森崎さんのは「俺が守るから、その分キッチリやってくれ」的な感じでした。

弱弱しいけど、かっこいいわ。
もちろん、土方に斬られてしまい、森崎さんの「山南=吉田」はここで終わり。

ここからは新しいシーンで、残った人々がどのような人生をつげたかを流れるように描かれました。
藤堂は慕っていた山南の死を気に隊を抜けるが、隊により殺される。
このシーンで藤堂が背中を向けた瞬間に斬る音が鳴りますが、史実もこれに近い形だったので、びっくりしました。

近藤は捕まり斬首。
このシーンで史実で言ったといわれる近藤が言った「楽しかったな」っていう言葉にくわえて欲しかったな。

薩長同盟を森崎さんの言われた通りに行う桂。
「これで良かったんだよな。吉田。」と寂しくいいます。

最後に土方によって近藤の死を告げられた沖田。
沖田は最後に猫を切ろうとして切れなくて倒れる。

ここで、いきなり現実に戻る。
ドラマのワンシーンだったというオチ。
沖田=森崎さんの息子は、監督から実力を認められ、次回から見せ場のある役付になれる事に。
最初の監督とは態度がコロッと変わっているのが、面白い。

「おめでとう」という息子を祝う森崎さん。

喜ぶ息子さんを見て森崎さんが、「国を守る」「どんな仕事でも頑張れば、それが結果国を守ることになるんだよ」といいました。
今のこの時期だから、ずしっとくる台詞でした。
初演では、コミカルパートだけにグッときました。

すると息子さんが、夢の話をします。

今度は息子が市村鉄之助になり、土方に会います。
息子は薬貰っていないはずなんだけど、やはり父親の夢の話の影響なのでしょうか?

こうして物語は終わっていきました。


ズシーンとくる内容で笑いもありました。
ベースは初演で、シーン抜いたり加えたりしています。
ただ、全体を見ると今回は初演のよりも、ギャグとかの比重が多かったように思います。
楽しくて面白かったんだけど、ちょっと何かピンと来ない。

なんだろう、カードゲーム(マジックとか遊戯○)のデッキみたいに、ほぼ完璧な勝てるデッキだったものを、加えるために変なのを抜いて、デッキバランスを悪くしてしまったような感じかなぁ。
(判り難いアナログゲームで例えるなよ。自分。)
もうちょいシリアスもあっても良かったのかな。

大変、面白かったし良かった、改めてNACSさんにはまったのは、事実。
話も好きだし、森崎さんがさらに好きになった。
DVD出たら買うと思う。いや、買う。
やはり、初演のDVDを見すぎたのかなぁ。阿国に比べると、回数は圧倒的に少ない方だけど。

来年の本公演で初めてNACSフルメンバーのをみたら、何かわかるのかな。
もちろん、チケット取れたらになりますけどね。

そういや、どこかで森崎さんは演技が下手と聞いていましたが、いやいや上手かったです。
1日目は席が近かったのもあり、余計に感情移入しやすかったのか、ちょっとホロホロとしました。
でも、顔は確かに大きかったです。そこまで気にならなかったよ。むしろ格好良かったし、年上だけど可愛いかったな。

2日目の時、森崎さんは芝居が終わった挨拶の時に、右に胸を当てて「この熱い思いを「ピロティ」と名づけます」みたいなことをいってました。(ホール名が森ノ宮ピロティホール)
喜んでいる姿をかわいいなぁ。39才なのにめちゃかわいいと思います。

2日目は千秋楽だったのですが、森崎さんに対して*pnish*+飯野さんの「森崎さん大好きです」コール。
これは、*pnish*本公演のダイレクトなオファーですか?森崎さんが俳優で出るなら、みたいです。

1日目もですが、アンコールににスタンディングオベレーションが起こりました。
2日目はさらに、マネージャーさんの手作りの幕に最後は舞台も席もみんな手をつなぎバンザーイコール。

みんなにとってもいい芝居だと思ったんですね。
いい舞台ではありました。

あと、森崎さんって凄い心が温かいひとだと思ったのは、舞台降りるのが最後だったのは主役なのでっていうのもありますが、最後に降りる時一旦止まり、右に胸当てて左手を上げていました。

その先には、ふすまの向こうに書かれた「誠」の文字。
この作品と新撰組に対して敬意を表しているんだなっと感心しました。
アンコールのたびに来ては降りる時、やっていたからね。

こいうのが出来る人は、素敵な人だと思うな。

今度はまた違う形で、見れたらなぁって願います。

名古屋でもやって欲しいなぁ。
そうしたら、友人誘えるの可能だから。
(友人も見たがっていた。が、私一人でいってきたよ。)

本公演のこれがタイトルなのか不明ですが、「おりゃあ(ORYAER?)」楽しみですね。
なんか自分の地元が関わりありそうですし。

次は一応「totugi式」みてこようと思います。
どうなることやら。


そういや、パンフ。
大きさといい、厚さといい、呼び方の個人本(公式で書かれていた)といい。

どこの同人誌ですか?

とツッコミ入れたかったです。


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一応。説明ずらいので桂@ラマ書きました。
また時間あれば似ていない、森崎さんでも描こうかと思います。

ファンの人、殺さないでね。



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