■本気と書いて『マジ』と読み、足の袋と書いて『タビ』と読む。

~ 時間と書いて『トキ』と読み、理由と書いて『ワケ』と読み、強敵と書いて『トモ』と読む。~

レストランA○I

2010年09月08日 | 妄想的日記
近所に、こじゃれた喫茶店というかレストランというかお茶屋コーヒーと軽食を出すお店がありました。
そういえば、まだ残っている看板には『レストラン○○』とあったので、レストランだったんでしょう。
あった、だった。そう、過去形です。つぶれました。このご時世、勇気ある撤退というべきか。
あのこじゃれた雰囲気は僕の住む町内会周辺には明らかにそぐいませんでした。
お客さんが入っているところもほとんど見たことがなく、全くの他人事ながら、よく潰れないな。大丈夫なのか?と心配していたものです。
きっと、宝くじで高額当選でもした人が、道楽で営んでるんだろうとまで噂されてました。主に我が家で。
そんな僕もここに引っ越してきた当初に一度しか行ったことがなく、否、行ったことがある方が凄いかもしれないけど、パスタだったかオムライスのセットを注文した記憶があります。くたびれたサラダと薄いコーヒー付きの。
あまり覚えてないけれど、味はまぁまぁだったけれど、量が少なく値段が高かったという記憶があります。
それは3階建ての建物で、店の奥と2階と3階は住居スペースになっていたと思います。
店をたたむと同時に、住んでいる人も何処かへ越して行ってしまいました。
そして、簡単なリフォームが施され、暫くは、【FOR SALE】の看板がありました。
エントランスなんかもそのままだったので、どなたか新たな地で飲食業を営もうとする人へ売ろうと目論んでいたのだと思います。
きっと厨房もそのままで、もしかしたら冷蔵庫とかオーブンとか一式で売りに出していたのかもしれません。いえ、きっとそうだったと思います。
暫くは、買い手がつかないようでしたが、最近になって引越しの大型車を見掛けました。
ついにどなたか奇特な方の買い手が決まったようでした。良かった、良かった。全くの他人事ながら。
さて、今度はどんなお店かなとほんの少しだけ期待していたけれども、暫くたってもどうも気配がない。
人が住んでいる気配はあるけれども、お店を、飲食店を開店する雰囲気じゃない。
そういう時って、まず看板を設置して周知を図るんじゃないですかね?よく知らないけど。
全く開業する気配がないまま、今まで来てしまいました。でも明らかに一家族住んでます。
大きい四駆が1台に軽自動車が1台。それに大人用と子供用の自転車。干してある洗濯もの。現役で使ってそうなサッカーボール。
どうやら、普通の家族が住んでるようです。飲食業じゃなく、普通のサラリーマンかなんかの。
購入に至った動機はなんだったんでしょう。間取りが気に入ったのでしょうか?
もちろん奥の方か、上には家族用の台所があるんだろうけれども、僕はどうも違う気がしてならない。
店舗内のスペースで、お母さんが普段の料理、朝ご飯とか晩ご飯を作っている姿を想像してしまう。
バカでかい冷蔵庫に、ちょっとだけ、一家族分の食材が入り、パン一枚焼くのも、ドでかいピザが焼けそうなオーブンで焼いて、卵を茹でるのも、大量にパスタを茹でるようなズぶとい寸胴を使ってる。
なんだかとっても楽しそうじゃないですか。
玄関開けたらすぐに台所。家にいた人は思わず、「いらっしゃいませ~」と言ってしまう。
そんなわけないだろうけど。
看板は残ってるし、グーグルマップ上ではまだレストランのまま。
間違って誰かが食事に来ちゃったりなんかしたら、とても面白いと思うんだけどな。


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