80歳に向けて・「新風来記」・・・今これから

風来居士、そのうち80歳、再出発です。

羅針盤・・・夢を夢見て その3  ゴミ箱

2016年10月15日 19時17分48秒 | 考える
広場のゴミ箱をのぞき込んでは、かき回しているご老人がいる。 
新聞か、週刊誌を探しているらしい。
見た目には、立派な背広を着て、ちょっと格好いい方なのだが。

う~ん・・・何だかなぁ・・・。
究極の選択といったところだろうか。

しかし、同時に、見方を変えれば、
ゴミ箱って、案外、「宝の山」でもあるという。
捨てられたゴミも、見る人が見れば、意外に貴重なものがある。
ホントに、たまには・・・だけど。


思うに、彼の姿は、明日の私自身かも知れない。

う~ん、やっぱり、いつでも、ある程度の金は必要だ。
 

見上げる空を、ゆっくりと、白い雲が動いていく。 

人様々、つまるところは、それぞれが自分自身の判断だ。
他人がどう思おうと、自分がいいと思えばそれでいい。

結局の所、いつだって、他人は何も言わずに通り過ぎるだけだ。
 

思えば、私も弟も、根っこの部分では同じなのかも知れない。


私は、今までの所、(まだ、望みを棄てていない?)
人生を共有する相手を見つけることが出来なかった。 

これは積極性がなかったせいなのだろうか?
まぁ、それがほとんどだろうが、それだけではなかったような・・・。
たとえ積極的であっても、結果は、多分同じだったような気がする。

しかし、こうして見ていて、年老いた男女が、連れ添って
歩いて行くのを見ていると、本当に羨ましいと思う。

ひょっとすると、私の連れ合いは、不慮の事故で、私に出会う前に
亡くなってしまったのかも知れない。

そんな風に考えてみる。
 

少しは気が紛れ・・・ないなぁ !!


アパート 5 F ・・・私の部屋、本当は、本とパソコン君の部屋。 
私は、実は、ここの居候でしかない。
何となく、とうに私の居場所は無くなっているような気がする。

電気代も、飯代も同じ財布だ。
電気代が削れないとなれば、飯代を削るしかない。
逆もこれまた真なり。
飯代が削れないならば、電気代を削るよりない。
パソコン君、さぁ、どうする? 

唐突だが、話題の豊富な人は本当に羨ましい。
どんな時でも、生き甲斐を見出す術を知っている。
ゴミ箱の中からだって、話題を引き出す術を知っている。


そんな気がする。


今、周囲は、そして 「刻 (とき)」 は、
さり気なく、さり気なく、変化していく。 
・・・・・

私を置き去りにして。