80歳に向けて・「新風来記」・・・今これから

風来居士、そのうち80歳、再出発です。

風来記事 その4  トンボ

2016年10月09日 19時31分55秒 | 考える
「お出かけですか?」 

「はい、お出かけなんですぅ・・・。
 どうにもお金が無いもので、
 ひょっとして、そこら辺に落ちてやしないかと・・・。」


相手は、よく知った顔だが、その名を知らず。
挨拶を返すだけで精一杯。

「今日の空、ほんと、いい天気ですねぇ・・・」 

そこで途切れて先が続かず。
何一つ、語り合うべき話題無く、時間つぶして得るものは無し。

ごめんなさい、お互い様です。 


悪趣味だが、扱い次第では、「短所も売りになる。」のじゃないか!?
やりようによっては、何でも仕事になるという。 
だったら、そんな仕事をしてみたい。

とは言うものの、そんな仕事って、一体何を・・・? 
取りあえず、考えてはみたが、今は、何も浮かばない。   
まずは、何と言っても、そこが問題なのだ。

団地センターの、椅子に腰掛け、ふと考える。
 
「ひょっとして、時間つぶしが、仕事にならないだろうか・・・?」 


天井見上げると、いつ迷い込んだか、トンボが一匹。
出口探して天井に当たる。


宙を舞うトンボさんが相手では、自動開閉も役立たず。
手を貸してやろうにも、相手が天井では手が届かない。


考えてみれば、
私の存在、トンボのごとし、
一生懸命飛んではいるが、
何をやっても軽すぎて、
他人にとっては意味が無い。


・・・うんっ・・・!  えっ・・・???