バッカス日記

酒をこよなく愛し。屁理屈をこよなく愛し。そこで、ペンネームも「リクツ(理屈)バッカス」のオジサンです。

本当は怖い話

2008-07-22 18:00:21 | 読書
仕事の間のクールダウン。図書館で借りたノンフィクション二冊。



「サルが木から落ちる」は、南米のジャングルの生態系のお話。
「サルも・・・」でないのは、ジャングルの植物がサルから身を守るために葉っぱに毒を盛り、その毒の量が変化するために偶然致死量になった神経毒にやられたサルが本当に何頭も木から落ちて死んでしまうお話。
そのほか、色んな動植物の生態を面白く解説した本でした。



「『猛毒大陸』中国を行く」
毒入り餃子の話から、ダンボール入り肉饅、農薬から漢方薬まで、中国の恐ろしい食品事情を実際に現場で取材した(命懸けなんです。)レポートです。
政府が保護し、奨励している漢方医が自分の風邪に西洋医学の処方をする話や、青年企業家が人の話も聞かずに自社商品について有る事無い事まくし立てる場面など、笑える所もあるのですが・・・

基本的には、滅茶苦茶な中国の現況にぞっとするお話でした。

これは、前近代の同族社会、黒社会の支配するシステムが無くならない限り一掃出来ないと言う著者の言葉に、大いに肯頭するのでありました。(少し作者の自己顕示が強すぎるのが鼻には付きました・・・)

繁忙期は、8月の旧盆まで続きます・・・ヘロヘロ・・・