バッカス日記

酒をこよなく愛し。屁理屈をこよなく愛し。そこで、ペンネームも「リクツ(理屈)バッカス」のオジサンです。

「早とちりデス!」(新しいチャレンジ)

2020-07-21 06:21:16 | Weblog
父の日、お祝いの会を開いて貰い、ついでに私の病状を皆に披露した時、
自分の寿命は今年一杯持たないと覚悟していた。

腹腔部、膵癌転移の細胞が増殖を初めた。
手術、抗がん剤、放射線などの治療は出来ない厄介者だが
こいつは、私と同じ怠け者で増殖がゆっくりしていて、
今日、明日の深刻さが無い。

対して、舌癌転移の顎リンパ腫は、担当医師から、
「年齢に関係なく、短期間で肺や肝臓に転移します。」と
断言されちまったボスキャラ(!)・・・
と、思いきや唯一の治療法と言われた放射線の担当医師は、
「ハハハ、そんな心配はありません。放射線治療で、転移をほぼ100%予防できます。」
オイオイ・・・本当かよ。それなら希望あるじゃん。
と、いう事で、この夏は放射線治療に励むことにした。




マイホスピタル最果ての地下に放射線科はある。さあ此処で毎日5週間治療を受ける。




スターバックスも再開し、なんか嬉しくなってきた。



これが、最新式の放射線治療機。ピンポイントで幹部に放射線を放つ。1回の治療時間は5分ほど。




嬉しい事は重なる。高校時代からの友の一人(例のオトボケ医者)は北海道のアスパラガスを、
もう一人は新潟の銘酒「萬壽鏡 甕爽々」を送ってくれた。
(こいつは不景気の時人事部長として部下の首を「早期退職」の名の下に切りまくった挙句、
東武鉄道の観光部門の子会社社長に収まった、とんでもない奴だが、今夏直営の日光アストリアホテルに
私達夫婦を招待してくれている。治療後の楽しみ・・・)



父の日の三男夫婦プレゼントの電動鋸も我が家の風呂釜用薪カットに大いに役立っている。



その三男坊がマイホスピタル近郊石橋町に、スポーツインストラクター本店ジムを17日にオープンさせた。
せっかく、我が町の日立エアコン製作工場資材調達部門に正社員として就職その英語力を存分に発揮、
地元の協力企業にも喜ばれていたのに・・・
所謂大企業病、幹部のお凡々が
仕事も出来ないないのにのうのうと居座り、そいつらの為に自分は遅くまで残業して結果を出さなくてはならない事に
腹を立て、「男は自分で事業をして何ぼだ。」とウエイトリフティング時代に身に着けた技術と英語力を駆使して取った国際ライセンス
を引っ提げて始めたジムだ。

とは言え、未だ20歳代のアンちゃんが簡単に開業できる訳も無く、1号店はマイショップ2階の1室を家賃無料で開業。
本店ジムも、塾だった建物を無料でお借りしリニューアル、石橋町商工会の起業支援を受け、やっとこさ開業。



尋ねると三男が嬉しそうにお出迎え。






玄関から入ると、先ずは応接セット。ここでお茶等でリラックス。クライアントと予定等打合せ場所。
隣はマッサージ部屋。ここで50肩、スポーツ由来の筋肉、腱、軟骨などの矯正を行う。
奥には、シャワー室。トレーニングなどでかいた汗を流す。
そして、極めつけのトレーニングルーム。ベンチプレスやストレッチャーなどオリンピック認定機材が並び、
これなら体質改善に役立ちそうだ。

三男の説明を聞く内、三男の嫁が挨拶にみえた。

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実は・・・



三男の石橋本店ジムは、三男の嫁が義父、義母と営業している犬猫病院の隣にあるのだ。
義父さんが軽い脳溢血で入院してからは、彼女が手術などを担っている。
(お義父さんとは、好い飲み友になっていたのに、残念!)



そうこうする内に、昼休みになった医院からお二人も挨拶に来られ、皆でお祝いフォト。
「独立して事業を起こす!」等と言い出し、大変な心配をかけた三男は、
周りの人たちに助けられ、やっとスタートラインに立てた。
「後はお前次第だ。何事も勉強だと思い、全力で励めよ。」
助言する私の心は喜びに満たされておるのです。

そう、ひと度良く回りだすと皆それに付いてくる。
主治医の言った「関塚さん早とちりデス!」から、
悲観的予測を排し、「良くするぞ!」とチャレンジを始めた事で
希望を見つけることが出来ました。

感謝!