地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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谷間の真珠 オビドス

2009年09月03日 12時25分28秒 | ポルトガル
ポルトガルの首都リスボンから北へ約80kmのところに
「谷間の真珠」と称されるオビドスという小さな町があります。
のどかな田園風景の中、城壁に囲まれ小高い丘の上に姿を見せる
この町の歴史は古く、古代にはローマ年オピドゥムと呼ばれ、
その後アラブ人の占領を経て、12世紀にポルトガル初代国王
アフォンソ・エンリケスがイスラム勢力を追い出します。

1282年に時の王・デニス王は、アラゴンのイザベル王妃との結婚に際し、
この町を結婚の贈り物として王妃に贈ります。
以来、オビドスはWedding Present Townと呼ばれ、
19世紀末までポルトガル歴代王妃の直轄地となり、
「王妃の町」として知られるようになりました。

オビドスは、中世の街並みを今に伝えています。
周囲約1.5kmの城壁に囲まれ、城壁の中に足を踏み入れると
「王妃の町」に相応しい可憐で美しい街との印象を受けることでしょう。

狭い石畳の道にオレンジの屋根と白い壁の家が並び、
窓辺には花が咲いています。
メインストリートをぶらぶら歩き、町の中心の
小さなサンタ・マリア広場を通り過ぎて坂道を上ると、
現在はホテルとなっている16世紀建造のお城に出ます。
ここからはのどかな緑の大地に佇む中世の町並みと城を
眺めながら城壁の散策が楽しめます。

この町のもう一つの魅力は、美しい中世の町並みの中で
生活する人々の姿です。
彼らの日常的な姿がより一層、オビドスを
魅力的にしているように感じられます。
広場のベンチに腰をかけ、世間話をしている老人や
狭い路地で遊んでいる子供たち。
窓にかかる洗濯物、時折聴こえてくる教会の鐘の音。
ひとつひとつの場面が心に染み入ってくるのです。
そして、旅行者でさえもその中に溶け込んでいけるような、
心地良い雰囲気を醸し出す街なのです。

(西川 太陽)
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