皆さん、こんにちは。川崎です。
今回は19世紀から20世紀にかけて西ヨーロッパを中心に大流行したアールヌーヴォー様式のお話です。
主にフランスのパリとナンシー、ベルギーのブリュッセルとアントワープ、チェコのプラハ、ラトビアのリガ、スペインのバルセロナなど、多くの土地で見ることができるアールヌーヴォー建築ですが、実は始まりの場所とされるのはイギリスです。産業革命以降、今までにない、新しい芸術を生 . . . 本文を読む
イタリアのトスカーナ地方の美しい中世都市として知られるアレッツォ。この町のサンフランチェスコ教会には、キリスト教の聖人伝説を確固たるものにした書物「黄金伝説」に登場する聖十字架伝説の美しいフレスコ画が残されています。「聖十字架伝説」を手掛けた初期イタリア・ルネッサンスの巨匠としても名高いピエロ・デラ・フランチェスカは、人生の大半を生まれ故郷のトスカーナ州で過ごし、数多くの作品を手掛けてきました。遠 . . . 本文を読む
エドゥアール・マネの最晩年(1882年)の作で、彼の画業の総決算ともいえるものです。マネが最も印象派に近づいた作品とも言えますが、印象派との決定的な違いは黒の多用です。この絵は、黒と白を基調にしながら、色彩感覚に溢れ、華やかな第一印象を与えてくれる作品になっています。 フォリ-・ベルジェ-ルは当時パリで流行していた社交場、カフェ・コンセ-ルの一つで、大型ミュ-ジックホ-ルのようなものです。舞台を . . . 本文を読む
ニースの少し北、アルプス南部の美しい谷間に佇む人口500人の小村ラ・ブリーグ。ロマネスクの橋が残り、広場からはモン・ベゴ(ベゴ山)の眺望が楽しめる美しい寒村ですが、なによりもこの村を有名にしているのが郊外のモン・ノワール(黒い山)の人里離れた山の中腹に建つノートルダム・デ・フォンテーヌ礼拝堂です。
「ニース・ヒンターラントの彩色礼拝堂群」と呼ばれる、この地域独特のフレスコ礼拝堂の代表格で、後期ゴ . . . 本文を読む
こんにちは、川崎です。有名な絵画を鑑賞に海外旅行にでかけたときよりも、旅行先で知らなかった素晴らしい絵画に出会ったときの方が印象に残ります。健康の守護聖人である聖パンテレイモンに捧げられた聖パンテレイモン修道院付属教会は、マケドニアの首都・スコピエから約7km離れたネレヅィ村に位置しています。マケドニアがビザンチン帝国の支配下にあった1164年に建てられた同修道院は、他のビザンチン様式の教会同様、 . . . 本文を読む