ブルースカイⅢのブログ

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【 my favorite photo <4>大蛇現る!】

2019-05-08 07:38:06 | 写真

「私の写真を見て下さい」も最終回となりました。

今回は、地元の郷土芸能「石見(いわみ)神楽」を

紹介します。

「石見神楽」は、祭りやイベント時などに舞われ

ますが、その演目の中でも一番の人気があるのが

「大蛇(おろち)」です。

この「大蛇」とは、どんな演目なのでしょうか。

 

『 天照大御神の弟、素戔嗚尊(スサノオノミコト)

は、悪行を重ね高天原(たかまがはら)から追放

される。

地上に降り立った素戔嗚尊は、出雲国:斐伊川に

辿り着いた。

川を眺めていると、一本の箸が流れて来て上流に

人が住んで居ると思い、そちらへと向かって行く。

やがて、上流に着くと、そこには老夫婦と娘が

嘆き悲しんでいた・・・。』

では、演目「大蛇」の写真をご覧下さい。

 

  【 大蛇現る! 】

    素戔嗚尊は、老夫婦に嘆き悲しむ訳を聞く。

    すると老夫婦は、「私には8人の娘が居たが、

    すでに7人が大蛇に連れ去られた・・・。」

   「残る一人も、やがて来る大蛇にさらわれる。」

   素戔嗚尊は、その娘を嫁にくれれば、大蛇を

   退治してやると約束する。

   そして、老夫婦に毒酒を造らせ大蛇がやって

   来るのを待っていると、暗雲雷鳴と共に

   この世のものとは思えない大蛇が現れた!

 

素戔嗚尊は、悪戦苦闘の末、大蛇を見事退治し、

老夫婦の娘と結婚して幸せに暮らした。

その時読んだ句が、「八雲立つ 出雲八重垣  

妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を 」

日本で最初の和歌と言われている。

この「大蛇」伝説を紐解くと、一説には

「大蛇」は度重なる洪水を起こす斐伊川を

表し、退治した「大蛇」を切り刻んで出て

きた剣は、川底の砂鉄ではないかと推測

されている。

尚、この剣は、「天村雲剣(あめむらくも

のつるぎ)」として、天照大御神に献上され

のちに「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と

呼ばれ、天皇の三種の神器として代々

受け継がれている。