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米を求めて

2008-05-23 21:13:03 | 気になるニュースと感想
現在、フィリピン国民は米を大幅に求めているようです。

欲しがっている米は政府米。
1㎏あたり約45円で政府が売っているようですが、一人当たりの購入は6㎏までと制限されています。

では、どうして政府米を欲しがるのかというと・・・

市場に出ている米は1㎏当たり83円と政府米の約2倍の価格で売り出されているからです。アメリカのサブプライムローンの影響なのか昨年と比べて30~40%ほど米の値段は上がってしまったようです。

そのため、政府米を積んだトラックが来る場所には長蛇の列。
1時間歩いて買いに来て、買えない人も少なくないとか。

フィリピン国民の生活はおよそ3分の1が一日1ドルで生活している計算になる。
この現状の中、1日2回(昼と夜)家族(11人)が米を食べて1月2700円のお金がかかるとか。もっともその家庭の収入はお父さんが運転手で1月5000円~8500円の収入になる。

フィリピンで食べられているお米はおそらく主にタイ米。
タイは世界でも有数のお米の輸出国で、アジア一帯に輸出している。
世界の米貿易の3分の1に値する量である。
以前は1月1トンあたり400ドルだったのが、今では1000ドルにまで跳ね上がっている。タイの輸出制限によって多量に買われてしまったのが原因であるとか。

ちなみに、日本の政府米は1等~5等まであり、1,2等は主食用、3~5等は加工用として使われている。値段も1等がやはり一番高い。
1等は米の名産地の銘柄米で2等は各県の銘柄米といったところだろう。
単価はおそらく1等品で1㎏あたり350円程度ではないかと思う。

過去にも日本に米不足の年があった。
台風が3,4個日本列島を直撃し、稲の凶作が大きな影響を出した。
その年だけの米の自由化を試みたところ・・・
普段から米の輸入をしない日本は他国から図々しいと非難を受けたこともある。
しかし、政治家の努力により日本の米文化を理解してもらい、タイを初め、カリフォルニアなど様々な国の米を国産米と取り混ぜて販売し、その年を乗り切った。

しかし、タイ米が世界の米の3分の1を占めているということは、世界の主流米はタイ米ということになる。
いやはや、今更ではあるが、日本というのは世界トップレベルの米を食べていることになる。
おにぎりだって、ご飯の適度の水分や粘り気がないとできないもの。
おにぎりができるのは、国産米とカリフォルニアの上米くらいではないかと思う。

話が横にそれてしまったが、現在のフィリピンの食糧自給率は27%しかなく、
ここでフィリピンに縁のある人はお米を送ってあげると非常に喜ばれることが予想できる。しかし、日本の食糧自給率はフィリピンよりも低いのではないかと思う。

しかし、フィリピン国民の意思に反してフィリピン政府はやむなく政府米の値段を上げることを決定している。
フィリピン国民は「これ以上、米の値段が上がったらどうなるかわからない」とつくづくつぶやいているようだ。


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