スコッチダイアリー

盛岡の小さなショットバー「スコッチハウス」のサトコママの日記帳です。

生牡蠣にボウモア

2013年11月01日 | Weblog
 スコッチハウスの常連M氏が、毎年「生牡蠣にボウモアをかけて食べる会」を行っています。第四回目となる今年は、M氏ご本人と奥様、スコッチハウスママ(私です)、自家焙煎のコーヒー店を営むW氏の四人会でした。いつも何かを主催する側の私ですが、今回はお呼ばれだったので、久々に楽しい時間でした。

 実は、毎年とても楽しみにしていて、会が近くなるとお客様に、ついお話してしまいます。先日、川越からスコッチハウスにお見えになったIさんは、ちょっと質問しただけなのに、私に力説されました。「普通、牡蠣にはシャンパンとかシャブリを合わせますよね。生牡蠣にボウモアって、どうやって食べるんですか?」「殻付きの牡蠣にボウモアをたっぷりかけて、身を食べたあと、残ったつゆもそのままいただくんです。おいしいですよ!本当においしいですよ!!機会があったら是非試してください!!!」・・・書き起こして気づきました。Iさん。うるさかったですね。すみませんでした。

 「よく生牡蠣にボウモアをかけて食べる話を聞くけど、本当に美味しいのか?」という素朴な疑問から、2010年11月に、この会が始まりました。スペイン料理の店「スパニッシュライツ」に生牡蠣の調達をお願いしたところ、見事に肉厚な三陸の牡蠣を取り寄せてくれました。おそるおそる殻付きの牡蠣にボウモアを注いでみたら、本当に美味しい!生牡蠣の塩分とボウモアの塩気が上手くまじりあい、食べ終わった後口の中にほのかな甘みが残る・・・。レモンも添えられていましたが、レモン味の牡蠣は野暮だと思えるほど、ボウモアと生牡蠣の相性は抜群。味見をしたスパニッシュライツのS店長も「いやぁ、これはいいですね。また来年もやってください!」と言ったほど。当然、全員一致で定例会となりました。

 ところが、ご存じのとおり2011年の震災で三陸の牡蠣は全滅しました。スパニッシュライツでは「三陸は無理でも、他から探しますよ」と言って第二回目は広島の牡蠣。2012年の第三回目は北海道サロマ湖の牡蠣を取り寄せてくれました。

 今年も、夏頃からM氏は、スパニッシュライツに打診していたようで「10月29日に牡蠣の会をやります。少し早いけど三陸の牡蠣が入荷できるよう頑張ってみると、S店長にも言われました。」とスコッチハウスに報告にきました。そうです。2013年は三陸の牡蠣が復活したのです。そして当日、山盛りの牡蠣が私たちの前に出されました。「10月なので身が薄くて・・・」というS店長。しかし、分量はいつもの倍はある~!結局一人1ダース(12個)の生牡蠣をいただきました。「いろいろな所の牡蠣を食べたけど、ようやく三陸に戻ってきたね」と全員で喜び合い、会はお開きとなりました。

 皆さん、生牡蠣にボウモア、本当にいいですよ。是非、お試しあれ!