スコッチダイアリー

盛岡の小さなショットバー「スコッチハウス」のサトコママの日記帳です。

山崎こぼればなし

2006年12月13日 | Weblog
バーテンダー協会盛岡支部の研修旅行でサントリー山崎蒸留所へ行ってきました。工場見学のあと原酒のテイスティングをしたのでその報告を。

山崎3種。「山崎12年43%」「山崎原酒(シェリー)」「山崎原酒20年(ミズナラ)」
講師のかたの「この中で一番高いのは20年のミズナラですよ~」の言葉につられて何度も味見したミズナラ樽は木の香りとドライさを持った原酒でした。ミズナラ樽はあまりおいしいウイスキーにならないとサントリーでは思われていたのですが近年これを原酒として少量つかうと香り立ちのよいウイスキーになるとわかったそうです。シェリー樽の原酒は干葡萄の香りと酸味が少し。この二つの原酒をあわせて山崎12年ができるのだそうです。そう思ってのむと山崎12年がおいしく感じられるのですね。口にぱあっとウイスキーの香りがひろがって華やかなのですが、かくれていた酸味やドライフルーツの甘みもじわじわとでてきて、なかなか楽しいテイスティングでした。ウイスキーには心を癒す森林浴とおなじ効果があるんですよ、とわれて(なにしろ貯蔵庫の木樽の匂いで胸がいっぱいになっていたので)ああそうだよねと素直に思ったり、なんだかサントリーマジックにかかったような雰囲気。(笑)

でもとてもいい体験だったので、山崎の原酒の色の濃いものをそのうち買いたいなと心中ひそかに思い蒸留所をあとにしました。