店主のだらだら草子

スローライフを目指すi-sumi.com店主の気ままな日記

鞍馬山

2009年08月05日 | 京都
出町柳駅から「叡山電車」で京都市郊外の緑の多い車窓を眺めながら約30分で鞍馬へ。
小さな電鉄会社だが、外向き座席がある電車があったり、桜の時期などには桜のトンネルを抜けて行ったりと、結構人気のある電車です。



こじんまりとした鞍馬駅


鞍馬駅を降りると、駅前にTOPの画像にある大きな天狗のお出迎え。
鞍馬名物「木の芽煮」を売るお店を横目に歩くと、すぐに鞍馬寺仁王門が姿を現す。



門をくぐるとすぐに「鬼一法眼社」があります。牛若丸に兵法を授けたと言われる武芸の達人・鬼一法眼を祀っているが、法眼は一条堀川に住む陰陽師だったということらしい。時代は違うが、一条堀川の陰陽師といえば安倍晴明を思い出しますね。


石段を登ると由岐神社が見える。
 
実は俗に言う「鞍馬の火祭り」は鞍馬寺ではなく、この神社のお祭。


このあとは「九十九折の坂」を20分ほどくねくねと登り、金堂に着いた。


途中、牛若丸・遮那王と呼ばれていたころに過ごした東光坊跡に建つ義経供養塔がある。



金堂の横を奥の院へ向かってまた山道を登ると、ほどなく「鞍馬山霊宝殿」が見える。急にコンクリートの建物が現れてちょっと違和感がありますが、ここには鞍馬の自然博物苑展示室、寺宝展示室、仏像奉安室があるそうです。

なぜかその横には与謝野晶子の書斎『冬柏亭』が移築されていた。



さて、いよいよここから奥の院へ。



少し上がると「牛若丸息次ぎの水」がある。
 
駒札には「800余年水が湧き続けている。」とありますが、残念ながら今は枯れている。
数年前に来たときには飲んだ記憶があるので、枯れたのは最近らしいです。
名水として親しまれていたと思うが、何とか復活してほしいですね。
(駒札はクリックすると大きくなります)


 
またしばらく登って行くと、「遮那王堂」と「義経公背比べ石」が並んである。
背比べ石は義経が16歳で鞍馬山から降り、奥州に向かうときに背比べをしたと伝わる石ですが、その石は意外に小さい。
この石が120cmほどなので、かなり小柄な方だったようだ。
16歳で120cmだから、このあとよく伸びても150cmたらずの背丈か・・・。
それとも風雨にさらされて、石が侵食されてしまったのでしょうか??
肖像画を見ても小柄には見えますが。



このあとは、「木の根道」と呼ばれる極相林を抜けていくと「僧正ヶ谷不動堂」がある。

 
駒札によると、このあたりの森で天狗に出会い、兵法を学んだとされる。
(駒札はクリックすると大きくなります)



その向かいには義経を祀った「義経堂」がある。


そしてまた登って行くと、鞍馬の最終目的地「奥の院魔王殿」に着く。
魔王殿とはすごい名前だが、「650万年前に金星より降臨した魔王尊を祀っている。」とされる。ひょっとしたら、魔王も天狗も宇宙人か?(笑)

それから、魔王殿や不動堂に印されている紋にお気づきでしょうか?
これは鞍馬寺の寺紋「羽団扇」ですが、まさに天狗のウチワそのもの!



ん~。
天狗といい、魔王といい、陰陽師の武芸の達人といい、この界隈は妖しいスポットには間違いない。(笑)
人類の長い歴史の中には、現代人の想像や知識をはるかに超えることがあるかもしれない。そんなことを想像(妄想?)して歩くのもまた面白い。



この魔王殿を越えると川床料理で有名な、京都の奥座敷「貴船」へ降りる道があります。
この日も貴船へ降りうろうろしてきたのですが、その話はまた後日・・・



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4 コメント

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どこのガイド雑誌よりも (のこたん)
2009-08-06 09:25:32
 詳しく説明していただきありがとうございます。
 「鞍馬の火祭り」聞いた事があるのですが、鞍馬寺のお祭りではないのですね。

 今回紹介していただいた場所だけでも、すごい距離をscops様は歩かれたのでわないですか?

 16歳の義経が、今の私の身長くらい・・・。
 チョット、イメージが変わりますね。

 貴船。ワクワク楽しみにしていますね。
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のこたんさま (scops)
2009-08-06 18:14:16
だらだらとまとまりのない文章ですが、ご容赦ください。なにせ『だらだら草子』なもので…(笑)

距離はたいしたことないんですよ。魔王殿までで1時間半ほどでしょうか、軽いハイキング程度です。ちょっと歩き足らなかったので、貴船でもうろうろしました。

義経公の小柄さには皆さん驚かれますね。昔は多くがこのくらいだったんでしょうね。
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scopsさん ()
2009-08-07 08:14:28
天狗の像迫力ありますね。この場所を牛若丸があるいたのかと思うと感慨深いものがありませんでした?(笑)昔は小柄だったと言うのは何となくわかっていたけど150センチ足らずとはちょっとびっくりです。

800余年わき続けた水が枯れてしまったというのはどういうことでしょうねえ。

貴船と聞いてシュウメイギクを思いました。
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風さま (scops)
2009-08-07 22:40:33
シュウメイギク?
なんだろうと思って調べたら、別名「貴船菊」というんですね、さすが風さん!

牛若丸はその小柄さゆえに、身が軽かったのでしょうか。今の小学生の高学年くらいですね。

湧き水はなんとか復活してほしいです。何百年も続けてきたものが途切れるというのは、湧き水に限らずあまりいい予感がしませんものね。
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