店主のだらだら草子

スローライフを目指すi-sumi.com店主の気ままな日記

原生林を歩く 54

2013年05月29日 | 自然
満月の月明かりの中、2時に起床して車でいざ夜の森へ!
初めての夜の鳥調査です。

何ヶ所かで車を止め、耳をそばだてる。
ヨタカやコノハズクなど、ほぼ夜にしか鳴かない鳥の声を待つ。

結果はコノハズク3羽とヨタカ4羽。あとはツツドリ、ジュウイチなどのトケン類。
思ったより夜の鳥は少なかったけど、林道とはいえ真夜中にこんな深い山の中で、シンと静まり返った中で遠くにヨタカやコノハズクの声を聴く・・・。たった2時間ほどでしたが、なんと言うか厳かな気持ちになりました。

あっという間に夜明けを向かえました。
夜明けのコーラスはキビタキ、ヒガラ、ジュウイチ、ツツドリ、ヨタカ、コノハズク、カケス、オオルリ。
ちょっと離れたところでコガラ、カワセミ、アオゲラ。

そのまま車でいつもの調査ポイントへ向かい、いつものように歩いて調査。
今回はモニタリングサイト1000の調査なので決め事が多く、いつものように気楽には歩けない。(笑)



先月と違い、森はすっかり新緑です。



アオダモの花。ふわふわとした白い花がきれいです。


トチの花。今年はちょっと遅れているのかな、来月の蜂蜜には間に合わないかもしれない。


遅れているといえば、モリアオガエルの卵塊が一つしかありませんでした。
例年は、鈴なりになっているはず。
もっとも、今回は森の乾燥化が激しくて、水溜りがほとんどなかったのも大きな原因でしょうね。
今年は梅雨入りが早かったけど、彼らにしてみれば待ちに待った雨季ですよね。



大好きなタニギキョウ


フデリンドウ


実は、このフデリンドウはこんなに小さかった。


これも小さい花、サワハコベ


もひとつおまけに小さい花、クワガタソウ


???


乾燥していてキノコは少なかったけど、これはオオワライタケだそうです。


乾燥しているので、動物たちも大変そう。
イノシシのヌタ場のいつもの場所はカラカラ。
ここは普段かなり泥が深いところだけれど、ちょうど良いくらい。他にヌタ場は見つからなかった。

乾燥している割にはヘビやトカゲ、カナヘビによく出会いました。
なんでだろう?


鳥は全部で36種。
個体数の多い少ないはあるけれど、まあ例年並みに揃っているようです。

夜中から調査をしたので、みなさんお疲れモード。
その疲れをいっぺんに吹き飛ばしてくれたのは、6羽のミソサザイの巣立ち雛たちでした。
綿毛が何とも可愛かったです。
そのうち、ご紹介できると思います。

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現在、この森への立ち入りは厳しく制限されています。
私たちは20年近く前からこの森で野鳥調査をしています。調査ということで入林を許可されていますので、そのついでに、その風景や自然の営みをご紹介しています。

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