先日の台風18号による影響は、やはりここにも及んでいました。
途中の県道でも土砂が流れ出た跡がたくさんあり、半月ほどこの道が開通していなかったのも頷けます。
この森に近辺では、峠のすぐ手前が大きく崩落し、杉並木ごとすっかりなくなっていました。
おかげですごく見晴らしのいい場所ができた、なんて言っては不謹慎ですが、TOPの雲海の画像はここから撮ったものです。
ツルが輪っかを作ってました。
谷の中も、新たな倒木があったり沢の流れが変わっていたりしていました。
びっくりするような変化はなかったのですが、かなり水が出たらしく、植物には影響が大きそうです。
その割りに、林内の川の水量は少なく、地面も乾燥していました。一度にはどっと降ったけれど、夏の日照りの影響でしょうか。
肝心の鳥は、やはり端境期なのでしょうか少なかったです。
タカの渡りも観察できませんでした。
まあ、10月は鳥よりキノコでしょう。(笑)
ヤマブシタケ 私は初めて見ました。
ナラタケ
???
???
ホコリタケ(タヌキノチャブクロ?)
ホコリタケ(こっちはキツネノチャブクロ?)
ブナハリタケ
???
???
エノキタケ?
スッポンタケの幼菌
???
ヒラタケ
久しぶりに峠でオオタカを見たんですが、渡りなのかどうかはわかりませんでした。でも森にはアオバトの食痕(何かに食べられた跡)がありました。
ここが調理場のようです。ひょっとしたら峠で出会ったあいつが犯人かも。
クマハギ 近々のものではないようですけど、そんなに古くもない。
クマの爪あと これもそんなに新しくないけど、そんなに古いものでもなさそう。
ツルウメモドキに締められるウリハダカエデ。
ここまで締め付けんでもええやろ、と思いますけどねえ。(笑)
実はこんなにかわいいのに・・・
なんか違うもの想像してしまった。(苦笑)
実際は、カエデがもっと細いときに巻きつき、カエデが太くなってきて覆いかぶさっていると見たほうがいいのかもしれませんね。
今後の攻防を楽しみの一つにしておきましょう。
-----------------------------------------------------
現在、この森への立ち入りは厳しく制限されています。
私たちは20年近く前からこの森で野鳥調査をしています。調査ということで入林を許可されていますので、そのついでに、その風景や自然の営みをご紹介しています。
美しい雲海、それも 大きな地形変化がもたらしてくれたものなんですねぇ。
こうして 山が崩れたり 地層が隆起したり、を繰り返して
現在の地球になっていったのですねぇ。
悠久の時を思うと 人の一生なんて 本当にアッという間、
自然を支配できるなんて、ただの夢でした。
熊の爪痕にドキドキしている程度で良かったんですよね。
赤い実を見つけて ウキウキしているだけの人間、可愛いですよね(笑)。
温暖化も人間には大変でしょうけど、地球にとっては一つの小さな過程でしかないのかもしれません。
私も、自然を支配するなんて人の儚い空想でしかないと思うんですけど、圧倒的に美しい自然の、その中の一瞬を垣間見させてもらえるだけでもうれしくなります。我ながら可愛いねえ。(笑)
両方がっぷり組んだまま、がんばってほしいなあ。
色んなキノコがあるんですね。とりわけヤマブシタケなんて初めて見せて
いただきました。わたしには滝の流れのように見えますね。
あと10年頑張れたら結果を見られるかもしれませんね。ちょっと無理かなあ~(苦笑)
ヤマブシタケは私も初めて見ました。もちろん私が見つけたのではありません・・・
私は素麺のようだと思ってしまいました。風情がないですねえ。
オオタカに食べられたアオバト、可愛そうな気もしますが、それでバランスが保たれている森かもしれんと思うて見せて貰いました。
熊の食べるものは有りそうな森でしょうか。キノコもエサになるでしょうかねえ。
原生林いつまでもと思います。
熊の食べ物はあると思うんですけど、ナラ枯れでドングリがかなり減ってしまったのはつらいでしょうね。