霧が峰 その３ 八島湿原（６月２４日）

２日目の朝は踊場湿原で迎えました。
宿のご主人にまたまた無理を言って朝食用のおにぎりを作っておいていただき、例のごとく、４時半には出発です。

画像は早朝の八島湿原。
５時ごろには着いたのですが、ここにはすでに日の出を撮ろうというカメラマンがたくさん・・・でも湿原を歩いている人はまだない。

１０分も歩けば人の姿もなくなり、この広い空間をまたまた独占状態。
この開放感がたまらない。



レンゲツツジ（ツツジ科ツツジ属）
この時期の霧が峰では花盛り。この花を目当てに来る人も多いとか。


霧が峰の湿原ではカッコウが多い。
ここでもすぐ頭の上まで来て「カッコウ、カッコウ」とよく鳴く。こういう高原でないと姿はゆっくり見られない。いつもよくい曇りにもカッコウはいるけれど、遠～～い枝先にとまっているようなことが多い。（笑）
余談ですが、「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥とはカッコウのこと。先人はこの声にもの悲しさを感じていたようです。


タカトウダイ（トウダイグサ科）



エゾボウフウ（セリ科 エゾボウフウ属）
よく似た花があって同定は難しいそうだが、霧が峰自然保護センターに今咲いている花として出ていたので間違いないかと。

漢字で書くと「蝦夷防風」とするらしい。風除けにするには背丈が低すぎるのですが、名前の由来はなんなんでしょうね？





久しぶりにオオジシギのディスプレイフライト（ちょっと重いかも）に出会いました。
ズビャーク、ズビャークと鳴いて、急降下してガガガガガーと尾羽を使って大きな音を立てます。不覚なことに姿は見つけたれなかったのですが、この声を音は独特のものです。

ここにオオジシギのディスプレイの音の録音がありますので是非聞いてみてください。ここを開いて「聴く」というボタンをクリックすれば聴こえます。




さんざん世話になった宿をご紹介させてください。　ロベンドヒュッテ
踊場湿原のすぐ横にあります。画像は部屋から見た朝焼け。（午前４時ごろ）



この日は観察を終え、次の「栂池自然園」へ移動する段になって雨が降ってきました。移動の車の中でよかった。まだまだツキがありそう！
おまけの画像は、遠回りして美ヶ原を廻っていく途中に、小雨の中にあらわれたシラカバ林がきれいだったのでパチリ。このあたりにもレンゲツツジがあって、白と赤の対比がきれい。この近くにもっとたくさん咲いていたが、ぽつんと赤があるほうがきれいかなと思ってこちらを採用。

この後の天気予報が悪い。
「栂池自然園」は2000ｍの亜高山帯だから、雨は辛いかも・・・。
この旅のご紹介はまだ続く・・・　引っ張るなあ～