店主のだらだら草子

スローライフを目指すi-sumi.com店主の気ままな日記

連理の枝

2007年05月17日 | 京都
京都:下鴨神社関連での話題の続きです。

私が高校生の時に古典の先生に覚えさせられた中国・白楽天の漢詩に、玄宗皇帝と楊貴妃の深い愛情について書かれた「長恨歌」があります。
その最後の方のクライマックス部分に

天に在りては願はくは比 翼の鳥と作り
地に在りては願はくは連理の枝と為らんと


と言う一節があります。

これを現代語訳すると『天上においては、どうか比翼の鳥となりたい、地上においては、どうか連理の枝となりたい。』となり、深い愛情を表す代名詞みたいなものですよね。

ちなみにそれぞれの意味は

比翼の鳥 ・・・中国の空想上の鳥で、雌雄各一目一翼、常に一体となって飛ぶというもの。男女の契りが深いことの喩えに用いる
連理の枝 ・・・2本木があって、途中で枝が繋がっている。転じて、夫婦、また男女が仲睦(むつ)まじい様子

長恨歌の書き下ろし、現代語訳など


この連理の枝が京都の下鴨神社にあります。
TOPの画像がそうなんですが、ちょっとわかりにくいですね。でも途中で枝が繋がっているんです。
この木は縁結びのお社「相生社」の隣にあり、グッズ売り場とともに若い女性で賑わっていました。
私、下鴨神社を訪れるのは20年ぶりくらいなんですが、前にこの木の隣にこんなお社あったかなあ? 普通に立て札だけだったような記憶があります。

ひょっとすると、この木も代替わりしているのかもしれません。なにせ、老木になるとここの「糺(ただすの森」のどこかに跡継ぎができるそうですから・・・


不思議ですね~、ホントにご利益があるかもしれませんね。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うめももさま (scops)
2007-05-19 14:19:16
不思議に出会うと、好奇心や時には感動すらすることもあります。たしかにこれらは心の奥から湧いてくるエネルギーですね~

あとはすぐにガス欠にならないように、心の器を大きくしたいんですが、これがなかなか・・・
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行ってみたい! (うめもも)
2007-05-19 10:42:06
天に在りては願はくは比 翼の鳥と作り
地に在りては願はくは連理の枝と為らんと

鳥と枝。愛情の象徴なんですね。
不思議って人生を彩る、ステキな場面です。
人間にもたまに不思議がありますが、ステキな不思議に出会うと心にエネルギーがチャージされるような気がします。ねっ?scopさん?
原生林は、不思議に満ちてますもん
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風さま (scops)
2007-05-19 00:03:05
いろんなところにあるのかもしれませんね。それにしても不思議なものです。神社という場所だから不思議があるんでしょうか?
連理の枝が次々出てくることも、より不思議さを増します。
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scopsさん ()
2007-05-18 20:53:17
こんばんは、連理の枝高知県内の神社に有ったのを一度見ましたが、最初は別々の木が途中で枝が繋がっている何とも奇妙に見える杉の木でした。特別説明もなかったように思いますが、見落としているかも知れません。

老木になれば又新しく何処かに連理の木が生まれる。樹木の不思議を見る思いです。
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hitohaさま (scops)
2007-05-18 11:36:18
楊貴妃、似合うんじゃないですか?

私、ひょっとしたら記憶がごちゃ混ぜになっているのかな? 後で考えると、20年ぶりに訪れたなんて事はないかもしれません・・・

初めて連理の枝(3代目?)を見たときの印象が強くて、その後に訪れたときにはこのお社(4代目)はすでにあったのかも???
ですから、最初に見たのはもっと前だったのかな?と・・・いい加減なことです。(笑)
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長恨歌… (hitoha)
2007-05-18 11:19:28
何年か前に、グランヴィア京都で演ったことがあります。二胡やその他、楽器もいっしょに
私は楊貴妃の役で(厚かましい…(~_~;)…)


下鴨神社に年に一度は出かけるのに、私は何を見ているんでしょう。知りませんでした。
今度、行ったら見てみます
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fagus06さま (scops)
2007-05-18 11:13:06
そうでした、fagus06さんもこの樹のことを書いておられましたね。

みなさま、fagus06さんのブログの写真には、ちゃんと枝の繋がっているのが写っています。
http://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/76f61e0467575c7ce702718388699a50

私が以前に見たのは、場所も少し違うような記憶もありますので3代目なのかもしれません。

なぜか「長恨歌」の「比翼の鳥」「連理の枝」の部分はよく覚えているんです。純情だった頃にインパクトが強かったんでしょうね。
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私が行った時は (fagus06)
2007-05-17 21:53:27
お社はありましたよ。
私も以前ブログに書きましたが、現在で4代目だそうです。
「長恨歌」では、鳥と樹に例えているのですか。白楽天もバード&ツリーウォッチャーだったのかも知れませんね
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