先日、兄の施設に行ってきました。
その日は、障害者自立支援法に伴う、障害程度区分判定についての説明会が行なわれました。
この判定は、知的障害者にはかなり不利な判定法で、特記事項というのがありますが、それでも点数はあまりとれなくて、結局、体が動き回れる知的障害者は非常に軽い判定にされてしまう危険性があるのです。
こういった判定法で全国で異議を唱える動きもあって、国も多少は考慮してくれたのでしょうか。
3年後にはこの判定を見直す動きもあるらしいのです。
とはいえ、障害者自立支援法の施行が見送られるわけでなく、このまま進んでしまいますので、障害程度区分判定が現行のままだということです。
そのため、兄のように食事もトイレも運動もできる重度知的障害者は、24時間見守りが必要とは出ても、支援する必要性が低いと判断されてしまい、その結果、施設入所が困難な軽度の判定になってしまうかもしれないのです。
別に判定が軽いからすぐに施設を出なければならないということはありませんが、自閉症の兄がグループホームで生活できると思えませんし、かと言って、私が兄と同居するなんて不可能ですし、全く困っています。
兄のように自分の意思に忠実で強引に押し切ってしまうようなタイプは、制止すると暴れます。
実際、今年になってからも施設内のものを何度か破壊しています。器物破損のため、あらかじめかけてあった損害保険を利用したというのが現実です。
今度、調査員の方はこられて判定をされてゆくのでしょうが、調査員の人手不足の影響で、中には知的障害者についての知識の全くない人が調査員になられている場合があるようです。
本当にこんな状態で障害者の何を理解してもらえるのでしょうか?
兄のように動きまわるタイプの知的障害者ほど、手がかかると思うのですが・・・。
興奮したら暴れまわって他の利用者を叩いたり、器物を破損させてしまうような力をもっているのに、本当に手がかからないのでしょうか?
もしかして、調査員の方とのやり取りはこんなことにはなっていませんでしょうね?
「あなたは私の言うことがわかりますか?」
「わかります」
じゃあわかってる?
そんなことはありません!
「あなたは私の言うことがわかりせんか?」
「わかりません」
いったいどっちでしょう?
もちろんわかっていません。
こんなやりとりを何度か繰り返してみてほしいですね。
調査の時に従順だからといって油断もなりません。
本当の意味でのすごさはそんなときには発揮しない人もいます。
何かきっかけがあれば興奮して止められないことなど珍しくないのです。
障害者理解の低い人が調査員だったらどうしよう!!
それがとても心配です。
ためしに兄に「いくつ?」って質問してください。
必ず「みっつ」って答えます。
そのためにも保護者である私が調査の時にそばについて、兄の障害について理解してもらえるように頑張らなくてはいけないのですね~。
介護認定にしてもそうですが、目に見えない障害に対しての認識というのは難しいみたいですね…
こうだったらこう、というマニュアルが作れないですから。
介護も障害者も身体的なものと内的なものとで判定員を別に配置してもらえたら…と思いますが、それが一緒の現状ではこちらから一生懸命アピールするしかないんでしょうね。
お役所が言うところの「自立」と、私たちが思う所の「自立」がずれているような気がしてなりません…
決まっていないのですか?
私の所もまだ何も連絡はありません。
「かかりつけの医者」の診断書も
用意するそうですね。
かかりつけなんてないので、
成年後見の申請を出す際にお願いした
精神科の先生に頼むしかないみたいですが、
どうして診断書が必要なのか・・・・
まあ、そのうちにこちらも連絡が来るでしょう。
調査員さんのことですけど、私もとても心配です。
私の性格では「失礼ですけど…
知的障害者のことはどのくらい
把握なさっておられますか?」
なんて言ってしまいそうです。(苦笑)
妹もパッと見は自立できているようには
見えますが、知的障害者の行動は奥深く
個人差の違いもあり紙切れの調査表で表す
ものではないとおもうのですけどねえ。
障害者をお持ちの調査員さんだと
いいなあ~
実際に事務作業をしているお役所の職員さんでさえ、わけもわからないまま走っているという感じですし・・・・。
そんな状態で調査員さんに期待できるとは思えませんね~。専門知識のない人が形だけの講習を受けて出した判定って怪しいですね。
障害者自立支援法というものがますます疑問視されていくように思います。
今年中には2次判定の予定日がわかると思います。
説明会でびっくりしたのですが、1次判定ってコンピューターで判定しているのですねぇ~!
障害はコンピューターで判定できるほど簡単なものとは思いませんが・・・。
医師の診断書は知的障害の場合、調査員にも判定できない部分があるので、その障害がどのようなものかを出来る限り明らかにするためのもののようです。
でないと、運動できる知的障害者は非常に低い判定が出てしまい、施設入所が難しくなりますから・・・。
調査員に期待するというよりも、保護者がいかにその障害が重いのかを伝えることが重要みたいです。