これは私の習慣というのか癖なのですが、ショッピングセンターや駅のトイレを利用したときに、お掃除の方と出会ったりしたら、私は必ず「いつも大変ですね」「ありがとうございます」と声かけをします。
トイレは汚い場所ですし、誰が使っているかわからない場所をお掃除するということは、お給料をいただいたとしても喜んでされる方は少ないでしょう。
最近は自分の家のトイレでさえお掃除を嫌がる人もいるというのに、ましてや知らない人が利用したトイレをお掃除するということはあまり気持のよいことではないでしょう。
お掃除の方とおしゃべりすることも多くて、いろいろな話を聞きます。
マナーの悪い女性も少なくないようで、外見は華美に着飾っているのに、使い方が汚かったり、中にはトイレ掃除の方を見下すような発言する人もいるそうで・・・・。
何か複雑な気持ちになります。
特にショッピングセンターなどでは、祝祭日はトイレの利用者も多く、一日の業務の大半がトイレ掃除になることもあるそうです。
本当に大変だと思います。
そんなわけで、日頃からお掃除される方には感謝したいものです。
トイレに限らずいつもきれいにお掃除されている場所は人の心を温かくしてくれるような気がします。
明日も明後日もお掃除される方には「ありがとう」と言いたいと思います。
「ありがとう」
その一言で、ほんの小さな出会いでさえちょっぴり幸せに感じられるかもしれません。
「これは経験した人にしかわからないのよね・・・。」
A子さん夫婦は、お姑さんがパニック状態になれば施設に寝泊まりすることも少なくありません。
お姑さんの介護だけでもA子さんの心も体もボロボロだという、心やさしくいつも笑顔で人に接するA子さんをさらに痛めつけます。
親だから長生きしてほしいけど、自分の心と体が限界になってくるともうたまらなくなるんですよね。
ましてや同等の状態の方を自宅で介護されている場合などはより一層大変だと思います。
また、そのような人は介護に直接関わっている人に対して、こんなことを言ったりします。
「あの人は亡くなった後の遺産をほしがっているからおばあちゃんに親切にしてるんだよ。」
中にはそんな人がいるかもしれません。
先日、兄を外食に連れて行きました。
兄にとっては最高の一日だったかもしれません。
しかし、それは同時に私には悪夢の一日でもありました。
その日、兄は落ち着きがありませんでした。
今日は外食できるのだと楽しみしていたからだと思います。
ただ兄は常に朝から興奮状態で雲行きもあやしかったのです。
でも約束を果たさなければ、その後の災難につながると思い、外食に連れてゆきました。
案の定、兄は私や夫の制止を振り切って行動してゆきます。
好き放題に行動します。
お店でも同様でした。
幸い衛生面ではお店にもご迷惑をかけてはいないのですが、ほかのお客さんは兄の言動に驚いていました。
職員さんと一緒ならば、こんなことは避けられるのに、家族だけだと兄は自分の思い通りにしてしまいます。
私がどんなに説得しても、外食に行きたいという自分の思いを何よりも重視し、私の手を強引に引っ張っていこうとします。
送迎の関係で車がすぐに来ませんでした。
そして外食がすぐに実行されないと知った兄は私の背中を思い切り突き飛ばしました。
すごい力で突かれた私は、道にあるガードレールにつかまって難を逃れましたが、一つ間違えば坂道で転倒して危うく大怪我を負うところでした。
きっとほかの利用者にもこんなことをしているのだろう・・・。
そう考えるだけで背筋がぞっとしました。
子供時代、兄が興奮してそれを制止した私の背中を思い切りたたきました。
たたかれた私は息が苦しくてしばらく横たわっていました。
そんな辛い経験がありますが、ついそれを思い出してしまいました。
私にとって兄は天使のようにとてもかわいい存在でありますが、興奮すると悪魔のように歯止めがきかない存在でもあるのです。
本当に複雑です・・・。
もし両親のどちらかが生きてくれていたら、兄もここまで自我を通すこともなかったと思うのですが・・・・。
兄は私が妹だということで、私の言うことには従わない傾向があります。
特に外食の場合、その傾向が強まります。
先日の外食は兄が興奮して制止不能の典型的なパターンでした。
私は二度とあのお店には行かないと決めたのでした。
それしか兄をおさめる方法がないのですから・・・。
やっぱり私にはできることはしれているのだと実感した出来事でした。
すっかり自信を失ってしまいました・・・・。