上演は2本同時上演で、
昨夜はサントリーホールでモノ・オペラ(モノローグ・オペラ)を観て来ました。
世界のプリマドンナ中丸三千繪さんの舞台です。
演出はオペラ初演出の奥田瑛二さん。
1本は芝居でも難しいJ・コクトーの 「声」 をF・プーランク作曲で「人間の声」
という題名での上演。
もうひとつは 「悲嘆」 作曲は三枝成章さん、
作家は三枝さんがお頼みになってサー・アーノルド・ウェスカー(イギリスの作家)
が書いています。
どちらも悲劇で、「人間の声」は男に捨てられその男との最後の電話
の末に自殺してしまう女のはなし。
「悲嘆」は2・26事件で刑死した夫、結婚半年の幸せの絶頂で
夫を失った悲しみと絶望に押し潰されそうになりながら、
軍人の妻として、愛を、生命を、誇りをもって
全うしようとする女。
25分の休憩含む三時間の舞台でした。
中丸三千繪さんは流石の美声、そしてすごい体力・気力・集中力です。
素晴らしかった!!
しかし、見る方も体力・気力・集中力が要りました。
1作品づつじっくり見たかった、というのが正直な印象です。
それと、残念だったのは「人間の声」はフランス語で、
「悲嘆」は英語での上演だったことです。
「人間の声」のフランス語は美しい響きでいいと思いましたが、
「悲嘆」は世界中で上演できるようにとお作りになったのだとは思うのですが
日本の話であり、作曲家も、演出家も、プリマも日本人であり、
観客もほとんどが日本人なのですから
日本語で歌って頂きたかった。
オペラを日本語で歌うのは難しいのでしょうか・・・
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