横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

思い出のメリーゴーランド(綱島地区センター)

2022-04-10 22:24:17 | 活動の記録

さくらの開花とともに暖かい季節がやってきました。4月9日は綱島地区センターでおもちゃ病院を開催しました。この綱島地区センターは、2ヶ月毎の開催なのすが、いつも予約がいっぱい。この日もたくさん修理しました。中でも一番印象的な修理がこれ!

持ってこられたお客様はなんと、名古屋からやってきたのでした。各所のおもちゃ病院に相談されたそうなのですが、やってもらえるところがなく、当方の修理ブログに似たような修理記事を見つけてやってこられました。なんでも、息子さんが生まれた時に買った思い出のメリーゴーランドとのことでした。ここで無理なら諦めるしかありませんとまで言われると、頑張らざるを得ません(汗、汗)。息子さん、現在29才とのこと、つまり29年前の外国製のメリーゴーランド の修理に挑戦です。

故障状況は、スイッチをONにするとメリーゴーランドが音楽と共に周り、ランプもつくそうなのですが、全く動きません。まずは、中を開けてみるしかありません。日本製のおもちゃは、本体の裏側にあるネジを外すと分解できます。このメリーゴーランド、裏側には分解すべきネジがありません。さて、どうやって、分解するのか。。。テント屋根の先端にネジを見つけました。このネジを外し、テント屋根を外し、回転する黄色のテーブルを外し、中身が見えました。

写真を撮り損ねましたが、モータについているギヤが割れていました。ギヤは外国製、それも29年前のものですから代えのギヤはありません。前回と同様に、ギヤのフランジにワッシャをはめ込むことにしました。そうは言っても、ちょうど良い内径のワッシャがなく、地道にワッシャの内径を削ることにしました。

ようやく、ワッシャの内径が広がり、ギヤを補修して、プーリーに組み付けました。これで完成です。

直ったメリーゴーランド、こんな感じで動き出しました(YouTube動画)。

お客様は大喜びだったのは言うまでもありません。こっちも、プレッシャーがかかっていたので、ほっとしました。おもちゃ(というより、アンティーク小物かな)を直すことで、お金で買えない思い出のお手伝いができ、こっちも嬉しくなりました。