生活

とりとめもなく

用心棒と荒野の用心棒

2024年04月05日 23時59分00秒 | 映画
TOHOシネマズ錦糸町でクリントイーストウッド主演の「荒野の用心棒」(1964年の映画)がやるというので観ようと決心したが、これは黒澤明監督の1961年作品「用心棒」をまるっとパクった映画なのです。
おっ「用心棒」なら前に観たことあるぞ、ちょうどよかったよ〜と思ったがよーく考えてみたら、私が観たのは「椿三十郎」であって「用心棒」ではなかった。でも「椿三十郎」は「用心棒」の続編らしい。とにかくややこしいな。
そんなら「荒野の用心棒」の前に「用心棒」を観ておいたほうがいいのではないか?と前日になって思いつき調べてみたら家からいちばん近い図書館に「用心棒」のDVDが在架してるというではないか。
仕事終わりに図書館でかりてきて観た。

黒澤明監督作品「用心棒」
シブいぜ…
どういうお話かというと説明がめんどくさいのでいつもお世話になっておりますMOVIEWALKERから引用↓

「筑豊のこどもたち」の菊島隆三と、黒澤明のオリジナル・シナリオを、「隠し砦の三悪人」の黒澤明が監督した娯楽時代劇。撮影は「婚期」の宮川一夫。パースペクタ立体音響。
馬目の宿は縄張りの跡目相続をめぐって一つの宿湯に二人の親分が対立、互いに用心棒、兇状持ちをかき集めてにらみ合っていた。そこへ桑畑三十郎という得体の知れない浪人者がふらりとやって来る。一方の親分馬目の清兵衛のところにやって来た三十郎は用心棒に俺を買わないかと持ちかけて、もう一方の親分丑寅の子分3人をあっという間に斬り捨ててしまった。清兵衛は五十両で三十郎を傭った。しかし女房のおりんは強つくばりで、半金だけ渡して後で三十郎を殺せと清兵衛をけしかけた。これを知った三十郎はあっさり清兵衛の用心棒を断わり、居酒屋の権爺の店に居据った。両方から、高い値で傭いにくるのを待つつもりだ。名主の多左衛門は清兵衛に肩入れ、造酒屋の徳右衛門は丑寅について次の名主を狙っていた。そんなところへ、丑寅の弟卯之助が帰って来た。短銃を持っており腕も相当だった。三十郎は丑寅方につくことになった。丑寅の金の供給源である徳右衛門は、百姓小平の女房ぬいを妾にしていた。小平から博奕の借金のかたにして取りあげてしまったのだ。小平と息子の金助の情ない様子を知って、三十郎は亥之吉をだまして親子三人を逃がしてやるのだった。権爺はそんな三十郎をだんだん好きになっていった。しかしぬいが感謝のために三十郎に出した手紙を卯之助にみつけられたため、三十郎は捕えられて土蔵に放りこまれた。ぬいの逃げ場所をはかせようと地獄の責苦がつづいた。ぬいの居所を知っているので殺されずにすんでいるのだ。三十郎はかんぬきをだまして墓地に逃れた。丑寅は卯之助の知恵で清兵衛の家に火をかけた。清兵衛一味は全部殺された。喧嘩は丑寅の勝利に終った。そこへ三十郎がふらりとやって来た。卯之助が銃を構えるより速く三十郎の手から出刃が飛んだ。そして丑寅達の間を三十郎が駆け抜けると、丑寅達は倒れていた。「おい親爺、これでこの宿場も静かになるぜ」と言って三十郎は去って行った。

というお話でした。
理屈抜きの娯楽映画として作ることを念頭に置いていたというが、そうです、それはそれは面白かった。
しかしこれ初見で理解しろつっても無理でしょ
昔の白黒映画って画面が暗くて何が起きてるかわかりにくい上に、音質が悪くて何て言ってるかさっぱりわからんのもある。三船ほどのスターになると声も滑舌もよいから聞き取れるが、脇役だとわーわーうるさい早口のひともいて何がなんだかわからん。
理屈抜きの娯楽のわりには簡単にはわからん構図。急に女の人(司葉子さん)が人質になったとこなんか、ハ?いま何が起きてんの?って感じだった。
わからなすぎて途中で観るのやめて、ウィキペディアであらすじ読んで勉強してから再開した。そしたら面白かった!!
なので期待を胸に、翌日観たのが
「荒野の用心棒」
これはイタリアで作られた「用心棒」の非公式リメイクでクリント・イーストウッド主演のマカロニウエスタン
どういうお話かというと、説明がめんどくさいのでいつもお世話になっておりますMOVIEWALKERから引用↓

「ローマの旗の下に」のボブ・ロバートソン(セルジオ・レオーネの変名)がシナリオを執筆、自から監督した西部劇。ただし、黒沢作品「用心棒」の盗作であることを川喜多氏が発見、東宝は著作権の侵害で告訴して勝つなどの、いわくつきのもの。撮影はジャック・ダルマス(マッシモ・ダラマーノの変名)、音楽はエンニオ・モリコーネが担当した。出演はTV「ローハイド」のクリント・イーストウッド、マリアンネ・コッホ、ジョン・ウェルズ、ヨゼフ・エッガー、ヴォルフガング・ルクシーなど。テクニカラー・テクニスコープ。イタリアオリジナル版は100分。
無法者の横行する一八七二年のニュー・メキシコ。ある日ジョー(C・イーストウッド)という、腕利きの男が現われ、この町を二分するロホ兄弟の方に身を寄せることになった。もう一方の旗頭モラレスの手下四人を鮮やかに片づけたからだ。彼は酒場の亭主からこのニつの勢力が町の皆から煙たがられていることを知り、その厄病神どもを始末しようと考えた。一計を案じて両派を反目させることに成功、ロホ兄弟はモラレス家に殴り込みの準備をした。兄弟の弟ラモン(J・ウェルズ)がマリソル(M・コッホ)という子持ち女を自分のものにしようと監禁しているのを知ったジョーは、見張りの手下を始末し、母子を逃がした。これをモラレスの仕業と見せかけたつもりだったが、ラモンに見破られ、マリソルの行方を自白させようと激しいリンチを加えられたが、口は割らなかった。夜、半死半生のジョーは、スキを見てロホ家をぬけ出し、棺桶屋のオヤジの手引で安全な隠れ家に身を寄せた。その隠れ家に、棺桶屋のオヤジがロホ一家の手下をだまして手に入れた拳銃をもってきてくれた。傷つけられた身体で、ジョーは拳銃の早射ちの業をみがいた。傷ついた左手が利かぬ以上、右手で勝負するほかない。彼の失踪にあわてたラモンたちは酒屋の亭主を捕えて居所を教えろと迫ったが果さず、ついにモラレス家に殴り込みをかけ、不意を襲われたモラレスは簡単にやられてしまった。ラモンは酒屋の亭主を通りの真中でリンチを加えた。ジョーをおびきよせるためである。静まりかえった町に姿を現したジョーは、待ちかまえたラモンから続けざまに銃弾を浴びた。が、平然としているジョーに、ラモンはうろたえる。彼は胸に鉄板を入れていたのだ。ラモンはジョーの銃に倒れ、ジョーを背後から狙ったロホも、酒屋の亭主が仕止めた。ジョーは再び静かに町を去って行った。

というお話でした。
話の筋は同じだけど、用心棒のほうが私は面白いと思った。それは先に観たのがそっちというのもあるけど、理由はちゃんとある。
刀と銃の違い。
チャンバラだとどうしても接近戦になるから面白いじゃない。銃だと、いくら早撃ちの腕があるとかないとかいっても離れたとこから撃ち合って、なんかね…
そして用心棒では卯之助役の仲代達矢だけ拳銃を持ってんです。他の者どもはは刀使いなのだが彼だけ銃。そして着流しにストールを巻いちゃって、1人だけバタくさい顔だしちょっと異国感があるのよね。というキャラ立ちの面白さ、
それが荒野の用心棒だとみんな銃なのでそういう面白みはない。ひとりだけ拳銃じゃなくライフルを使うというアイデンティティを持った者がいてそれが卯之助役を担当してるんだろうけどちょっと弱いしね。
めし屋の親爺が東野英治郎さんなので黄門様を思い出してちょっとありがたいような気持ちにもなっちゃうし、親爺の役も良かった。
用心棒のデジタルリマスターなんかやってくれたら観やすくて良いと思うだけどなー

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