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「プチット・マドレーヌ」は越えたので許してほしい

読んだ本の感想を主に書きますが、日記のようでもある。

雑誌の歴史について

2025年04月19日 | 本と雑誌
 一昨年の7月に文芸同人誌『杼』についての投稿をした。その後、かつての同人にお会いする好機があり、また同じく由来やどのような意識で雑誌『杼』を作っていたのかをお聞きした。僕自身も複数の仲間と同人誌を共同編集している関係上、同人誌に「統一」した由来やコンセプトを見出すのは難しく、各同人の立場で由来や考え方、展望が違うのも理解できるので、今回の記事もあくまでも即自的な〈事実〉ではなく、「一つの証言」として記録に残しておきたい。

 まず、やはり聞きたかったのが前回の記事でも書いたソレルスやクリステヴァが関わっていた雑誌『テル・ケル』との関係だった。前回の記事では、意識の上では関係がないというものだったが、今回の同人の証言では、発行当時は『テル・ケル』を意識していたということだった。『杼』に掲載されている記事の傾向から、僕自身は「関係がある」という予測があったのだが、今回の同人の証言では「意識していた」という証言を得られて、僕自身が期待していた証言に出会って安心するのは、本当は歴史を検証する上ではよろしくない態度ではあるが、「意識していた」という話には納得するものがある。それは平岡篤頼と江中直紀との系列からも読めるだろうということである。また編集が「エディションR」で「R」の由来もお聞きしたが、これは同人本人も確証が持てないという形で「rhetoric」ではないか、というお話で、ありうるなという形で理解した。

 さて、話は変わって久々にブログを書こうとしたら、約半年後に「goo blog」のサービス終了との通知が来ていた。ツイッターが惨憺たるものとなって、最早知的な交流が望めなくなり(情報収集にはなるが)、再びブログでまとまったことを書こうとして二年間続けて来ただけに、ネットの媒体とはこういうことがあるので、不安が付きまとう。データを丸々引っ越す関係上、「アメーバ」と「はてな」の二つが引っ越し候補としてgooから提案されており、ここ半年で決めないといけない。長い文章を書く媒体が、FBだけになるのは良くないので、ブログ的なネット文化は絶やさないでほしいのだが、収益性の問題だろうか。SNS自体が短い文章や脊髄反射的動画になっているので、だらだらと字が書ける媒体は、メディア産業は責任をもって維持してほしいと思う。上記二つからだと「はてな」を選択することになるだろうか。個人でサーバーを借りて管理するという手もあるようだが、恐らく僕の技術的に難しそうだ。ネット初期はホームページビルダーでページを作って文章を書いていたが…… ともかく、半年の間に引っ越し先を決めたい。

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